啐啄同機(さいたくどうき)

啐啄同機とは、

母鳥が卵の殻を外側からつつき、雛が内側からつつくそのタイミングが一致するとうまく孵化できる、というタイミングの重要性を説く言葉です。

タイミングって本当に大事。言葉を投げかけたって、それが響くときと響かない時があるから、しっかりその時を見極めなくてはいけません。言えばいいってものではないんですよね。人間は単純ではないのです。

 

私は啐啄同機という言葉を最近知ったのですが、この言葉に出会ったときに昔の生徒の言葉を思い出したのでした。

「私はおばあちゃんを尊敬している。人にかけてあげる言葉の選択がうまいのはもちろんだけど、一番すごいのはその声をかけるタイミング。言葉がすっと身体に入ってくるときに、おばあちゃんは声をかける。なかなかあれは真似できない」

 

ふーん、タイミングねえ、とそのときから声をかけるタイミングを意識するようになったのですが(昔も今も、子供たちに教えてもらってばかりです)、経験を積めば積むほどタイミングの重要性を実感させられます。そして「待つ」ということができるようになりました。

 

おいおい、まだ内側から殻をつつかないのか、とイライラしたって仕方ありません。気長に待って、相手がつつこうとしたときに、機を逃さず「メーーーーン!」と鋭い響く一手を打てるようになりたいです。