客観視点はいらない

昨日、高校生が帰ろうと片づけをしてるときに、本を持っているのに気づいたのですが、その本のタイトルが惹かれるものでした。本のタイトルは忘れてしまったのですが(惹かれたのにもう忘れるという・・・)、その本をちらっと見てみると「客観の世界はない。自分で世界を意味付けていくのだ」と言葉が載っていました

 

まさにその通り、自分の考えと一緒だ、とうれしくなりました。

 

ただ、その言葉の部分を切り取っただけなので、もしかしたら本文をしっかり読んだら私の考えと違うものかもしれません。一度読みたいなと思います。

 

 

 

客観視しろ。人の意見はきけ。

小さなころから、親や学校の先生など周りの大人に本当によく聞かされてきました。一見、とても大切なアドバイスのように聞こえますが、はたしてそうでしょうか。

私は子供のころはそういわれて育ったので、そういうものだと思っていました。しかし、自分の体験が増えるにつれ、これらのアドバイスと自分の体験を照応していく中で、「これはおかしい。うまくいかない」そう感じることが多くなったので、いろいろ考えて「客観視しない。人の意見は聞かない」という立場をとるようにしました。

 

「客観視できていないよ」「もう少し人の意見を聞いたほうがいいよ」そういったことをいう人をよく観察してみると、あまり深く考えていないケースが多いことに気付きます。じっくり考えたうえでの発言というより、反射的に、ぱっとその時思ったことを口にしている感じ。少なくともアドバイスをしてあげる側の調査をほとんどしていません。

 

私はとくに行動するにも自分の中でいろいろ考えて行動していることが多いから、その行動の原因部分となった思考までヒアリングしてリサーチしてくれないと、なかなかアドバイスを受け入れる気にならないです。それにそこまでしないとアドバイスの意味がないと思います。

だから私にとっては「客観視しない。人の意見は聞かない」これがしっくりきます。あくまで私の考え。これを人に押し付けようとはしません。私が自分の体験と照応していくなかで出した結論です。

 

 

この塾だってそうです。客観視点はあまり取り入れていません。コンセプトは「自分が中学生のときどんな塾があったらうれしかったか」「自分が親だったらどんな塾にいれたいか」です。自分の主観に基づいて作られています。

 

生徒とのかかわりもそう。「自分だったらどうしてもらえたらうれしいか」「これまで自分がしてもらってうれしかったことは何か」で動いています。

半年前生徒に、「先生って、平気で生徒に答えを教えてもらってますね。器が大きい感じがします」とお褒め(?)のお言葉を頂戴いたしました(笑)。なぜ生徒に平気で教えてもらうかというと、それも「大好きだった先生」で記載しているとおりの自分の体験に起因します。小学4年生のときの先生の対応がとても心に残るものだったからです。その経験から「先生は完璧人間である必要はない。逆に生徒に教えてという態度をとれば、生徒は自尊心を高め主体的に学習しようとする姿勢が生まれる可能性がある」との考えにたどり着きました。

 

その小学4年のときの体験をもとにして、そこからさらにいろいろ考えて、仕事に臨む態度、姿勢を決めました。自分がトップに位置して、たくさんの勉強に関する知識を与えて、「さあ、みんなこっちだ!!」とみんなを引っ張ってリーダーシップを発揮していく、という形ではなく、生徒、先生みんながともに手を取り合って、自分をよりよくする方向へみんなで歩んでいく、そんなイメージです。

やっぱり私の中では先生を絶対視して、先生の言うことをきっちり守っていく、というのは気持ち悪さを感じます。先生は経験を積んでいる分、正しい可能性は高いかもしれないとの推測はできますが、先生が必ず正しいといえる保証はありません。それにそのやり方をとると、先生を超えていく子がでてきにくい気がします。少なくとも私自身は絶対視するべき存在ではありませんから、あくまで参考意見として聞いてくれればいいです。

「眞田の言うとおりにしてみたらうまくいった。」「眞田のいうとおりにしてみたらうまくいかなかったから、この考え方、やり方はだめだ。別の方法論を探そう」それでいいんです。

「お前の言うことなんか間違ってるから、絶対に聞かない」というのでもいいんですが、それなら塾やめたらいいですね。意味ないから。

 

いやー、すごく脱線してきました。気づいたら、塾がどうこうの話になってる(笑)。すでに長いのですが、ここで終わるわけにはいかないのでもう少し続けます。

 

 

「客観視しない。人の意見は聞かない」といっても完璧にこれを貫いてしまったら、自分を成長させる機会を失ってしまいます。まさに井の中の蛙状態。

だから「但し書き」は意識しておこなっています。「客観視しない。人の意見は聞かない。但し、こういう場合は○○の視点を取り入れる」「客観視しない。人の意見は聞かない。但し、○○さんの助言はありがたく頂戴する」そんな感じで私は調整しています。

 

私は、「人の意見は聞かない」、とか言っているくせに、結構本は読む方だと思いますし、積極的に人の話は聞きに行っています。この塾だって立ち上げ期にはある方にたくさんのアドバイスをいただきました。これには感謝しかありません。そのおかげで今があるわけですから。

聞かないといっても聞くのです。

 

「客観視しない。人の意見は聞かない」についての考えはこんな感じです。

 

 

本を持っていた高校生に「客観的になれ、といってくる大人がいたら警戒する方がいいよー」といったら、「はい、僕もそう思ってます」と言っていました(笑)。高校生は中学生とは違う内容の会話ができるからおもしろい。

高校生ってこんな本読むんだなあ。読みたいので今度貸してね。そしていろいろ議論しましょう。