使わない約束ではなく、使えないようにする

ゲーム、スマホ、テレビなどとの関わり方について、頭を悩ませているお母さんがいらっしゃいます。

 

ルールを作ったりして対応しているのだと思いますが、そのときに使いたくても使えない環境を作った方がいいと考えています。

 

「スマホ使っていいのは19時までね」と約束しても、手元にスマホがあるならば、その約束を守るのは難しいです。普通は使ってしまうと思います。

そして約束して相手の自制心に期待するやり方は、約束が守られないときに強い感情が出てきてしまいます。「約束を守れないなんて!」「自制心がなくてダメな子だ!」「何度も言っているのに、いつも同じことの繰り返し!」と腹が立ちまくりです。でもこの感情が発生した原因をよくよく考えてみると、守られる可能性が低いのにもかかわらず、勝手に約束をして、約束を守られることを期待している側が間違っているように思います。

自分の感情にも影響があるので、約束して使わせないようにするのではなく、そもそも使いたいと思っても使えないような工夫をしたほうがいいです。

テレビをたくさんみていて子供にとってよくない、と思うならば、一番手っ取り早いのはテレビを全部捨てちゃうことですね。そしたら見たくても見られないです。実際に実行したら子供も大人も結構生活が変わりそうな気がします。これは極端な例です。他にも工夫の仕方はあります。

 

自分が中学のときを思い出してみたら、先生がいたら静かですが、何かの用事で先生がいなくなると、ざわざわしていました。学校の先生に言わせると「それじゃだめだ。先生がいなくても静かでいられるようにしなければならない」でしょうが(実際に言われました)、理想を要求するのは自由ですが、現実問題としてそれは難しいんじゃないかなと思います。やっぱり、静かにしているのが普通ではなくて、ざわざわするのが普通な気がします。日ごろから恐怖を刷り込ませていれば、先生がいなくなっても静かでいるとは思いますが。