本人次第

From:眞田

お母さんから、

「これだけ勉強したらお迎えにいく、という約束になっているが、それだと早く終わろうとして雑に勉強するのではないかと心配もあります。様子はどうでしょうか?」

とラインをいただきました。

お母さんのおっしゃる通りですね。お母さんはわかってくださっているなあとうれしくなりました。お母さんに見限られないかぎりはやれることをやっていきたいと思いました。

成績が上がりにくい子には特徴があります。

まず、この塾は勉強時間が決められていないにも関わらず、2時間程度で帰る子は成績が上がりづらいです。練習量が不足しがちになるからです。

それなら塾の滞在時間を長くすればいいかといったら、基本的にはそうですが、長くしたところで、ぼーっとする時間が増えて勉強量が増えなければ成果はでません。

勉強量が大事なのか。それなら毎日決められた量の勉強をしたらお迎えに行くルールにしよう。としたところで、本人が終わらないと帰れない、と急いでただ問題を文字で埋めるだけになってしまっては意味がありません。問題を解いて、自分は何がわかっていて、わかっていないのかを把握して、知識を整理したり、思索したりして理解を深めていくことが大切なのに、それを省いてしまってはできるようになるわけがありません。

英語が嫌いでいつも後回しにしている子に、英語をやるようにさせたところで、本人が「やりたくないなあ、面倒臭いなあ」と嫌々やっていたとしたら、それでも全くやらないよりはマシですが、本人にその気がないのでなかなかできるようになりません。

結局、本人次第なのです。本人が本当にできるようになりたいと思って行動しなければ、周りがどんな施策をしたところで、大した成果は出せないのです。

勉強時間が少ない、勉強量が少ない、英語を勉強しない、と成果が出ない原因が明らかで、その穴を埋めるようにしても、すり抜けようと思えば簡単です。そして自分のことなのにすり抜けようとする人には対処法がありません。

勉強ができるようになりたい、その気持ちの強さは人それぞれ違うと思いますが、多くの人はそう思っているはずです。だとしたらもう一度自分に向き合ってほしいです。成果が出ない原因は自分だから。自分自身がだめだから成果が出ないのです。自分のだめな部分に向き合って、そんなだめな自分を変えたいと行動し始めたら、周りが手を貸してくれるようになりますよ。