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From:眞田
繰り返しますが、ふとした思い付きで勉強を始めたとしても、それは長続きしません。何をやるのかを明確にして、毎日のタスクや期間、現状を数値で把握していくことが大切です。
この塾ではやることは明確にしています。プロテクションが必要なのでぼやかしますが、一般的な国立理系モデルは1セット36単元の課題を設定しています。個人差はありますが、10セットくらいで成績が上がるとはどういうことなのかが体感的にわかり始め、20~30セットくらいで共通テストの得点率80%を超え始めます。
1日1単元をやるとしたら、10セット終えるのに360日必要です。20セットだったら720日必要です。
1日2単元をやるとしたら、10セット終えるのに180日必要です。20セットだったら360日必要です。
1日3単元をやるとしたら、10セット終えるのに120日必要です。20セットだったら240日必要です。
私が高校生に戻れるとしたら、60セットはやりたいので、2160単元を入試までの残り日数で割って一日当たりのタスクを設定します。
よく「今から間に合いますか?」という質問をもらいます。「諦めたら試合終了。これまでE判定から合格していった先輩たちはたくさんいるよ。死ぬ気で頑張ったら何とかなる。最後まで頑張ろう」と言うのが塾の役目かもしれませんが、私は「入試までの日数から逆算して、実行可能かどうか自分で判断してください」とお伝えします。
こうやって学習計画を設計していくことで、ぼんやりとした「勉強」が少しはっきりしてきます。間に合うか間に合わないかの検討もできますし、何か月くらい勉強したら偏差値が上がり始めるかの予測もできます。個人差はどうしても出てしまうので、あくまでも目安でしかありませんが。
他に取り入れたいものは現状把握です。
今現状の自分はどれだけの力があるのか、高校生は毎月模試がありますので、それをもって現状把握とするのもいいと思いますが、私は普段の勉強についても計測できる仕組みを用意した方がいいと考えています。
客観的に現状を測ることができるのであればやっておいたほうがいい。そうしないと、自分の感覚で何となく自己評価することになります。そうなると過大評価や過小評価をする恐れがあり、適切な判断が難しくなります。
この塾では常に現状を評価していますので、次の模試では誰がいい結果が出る可能性があるのかを把握できています。誰が上がりそうなのか、だけでなく、誰の、何の科目が上がりそうなのかまで把握しています。