仕事と一緒


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From:眞田

 

先月、生徒とお父さんと私の三者で面談をさせていただいたのですが、勉強の方針について話をしていたときに、

 

「仕事と一緒だな」

 

とお父さんがぼそっとおっしゃったのです。

 

お父さんは仕事での学びをノートに書き留めているらしく、「つい最近も20年前のノートを取り出して見返したところ」とおっしゃっていました。

 

まさにその通りだ、とお父さんと固く握手をしたい気持ちになりました。

 

 

 

新入社員に、「すぐに会社の戦力になりたい。ベテランさんと同じレベルの仕事ができるようになりたい。ノウハウを全て教えてもらえたら、ベテランさんと同じレベルの仕事ができるはずです。全部教えてください」

そう言われたらどうでしょうか。

 

まずは、その気持ちがとても嬉しいですね。そんな気概を持っている方は少ないので、ただただ嬉しいです。

 

そして、実際に教えたいことはたくさんあります。

 

しかし、教えたところで、ベテラン並の戦力にすぐになるかといったら、おそらく、それは難しいです。

 

 

ベテラン並の仕事をこなせるようになるには、知識は知識として頭に入れておいて、実務経験が必要です。実際に仕事をやってみてどうだったのか。うまくいったこと、失敗してしまったこと、こういった経験を蓄積して、先輩から教わったことの意味が深くわかったり、自分なりにアレンジを加えたりして、真の実力が身についていきます。そして、応用力が身につき、自分なりに判断できるようになります。

 

勉強も全く一緒です。

勉強でいう「実務経験」は問題演習にあたります。「たくさんの問題を経験して、その学びをノートに記録していこう」とレベルの高い高校を受ける中学生や共通テストを受ける高校生には伝えています。勉強は積み重ねが大事だっていうけど、積み重ねって何でしょうか。私の定義でいうと、「ノート」です。ノートに知識や思考を積み重ねていくのです。ノートのページが増えるに従い、偏差値が伸びていきます。

 

でも、ノートに書き留めている人はほとんどいません。ノートにメモするのが面倒臭いですからね。

どんどん問題を解いて解きっぱなし。自分なりに解説を見たり考えたりしてわかっているつもりではいるけど、問題を解けるレベルでの思索はされていない。現に今習った単元で何が大事だったのか、ポイントを説明できる人はいません。

そして、定期テストは学校のワークから出るから、ワークを思い出して答えを書けますが、実力テスト、入試問題になると、「積み重ね」が全くなく、リーチする「場所」がないから、ただただ不安な気持ちでテストに臨むことになります。

 

勉強(それ以外のことでも)で一番大事なのは問題演習(実務経験)です。この塾の高校部の説明のところにも書いてありますが、塾は必ずしも必要ではありません。一番大事なのは問題と向き合うことだから。それが自分の力でできるなら塾は不要です。

 

わかりやすい授業、素晴らしい授業が学力UPに重要であるとするならば、わかりやすいマニュアル、わかりやすい研修をひたすら新入社員に受けさせれば仕事ができるようになる、ということになります。そんなわけはないです。

 

 

それにしても、仕事の学びをノートに取っているって素晴らしいです。こんなことをやっている人は100人に1人もいないと思います。もちろん、私もやっていません。

優秀な親の子は優秀である、優秀な子の親は優秀である、結局のところはそこなのかあ、とも思ってしまいました。