成績が落ちました


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※体験授業や保護者面談は基本的に指名があった場合のみ、眞田が担当します


 

From:眞田

 

中学2年生の息子が、

「とうとう、冬休み明けの実力テストから、課題から出題されるテストではなくて、本当の実力テストになるらしいよ。」

と言っていました。

 

 

私「うむ・・・時は満ちたな・・・」

 

息子「!? 父上!! とうとう天下を目指されるのですか??」

 

私「戦の準備だ。敵は出題傾向が変わることによって混乱するであろう。この混乱に乗じて一気に落とす。昌幸公、信繁公がなしえなかった天下統一を500年の時を経て、今成し遂げるのだ!!主攻はお前だ!!直ちに戦の準備をせい!!!」

 

息子「ははー!!仰せのままに!!」

 

 

と実力テスト対策をこの冬休み中に取り組み始めたのですが、盛り上がりはほんの一瞬で、実力テスト勉強ができたのは1日だけでした。しかも勉強したとたん寝だすし・・・1時間も勉強できませんでした。どうしようもない息子である。そんな体たらくだから、2学期の通知表は2がついたのである。親の顔が見てみたいぜ。

 

 

中学2年生の終わりから中学3年生にかけて「成績が落ちてきました」「勉強についていけなくなってきたようです」という話を聞くことがあります。

順位や点数が落ちたのは事実でしょう。でも普段から勉強の様子を見ていると、実力が落ちたというわけではなく、もともとなかった実力が、試験紙の変化によって露見されてきた、という方が正確であることの方が多いように思います。

 

例えば私が「この前、九九のテストをやってもらいましたが、100点でした。6の段や7の段など、後半の難しい段もミスなくできていたので、数学は全く心配ありません」

と言ったとしても、納得する人はいないでしょう。なぜなら九九のテストが数学力を確認するテストとしては不適切だと思うからです。

 

では、これならどうでしょうか。

テスト範囲は中学2年生。「事前にテストに出題される問題を配るので、しっかり勉強してきてください。」とプリントを配布して、後日テストする。

 

私なら、事前に問題がわかっているなら、それは点が取りやすいから、それで高得点取れたとしても、十分理解ができている、とはいえないと思います。あくまでも私の感覚の話ですが、九九のテストと同じ感覚があります。

 

3年生になると定期テストの出題傾向が変わることが多いです。それは入試があるからです。3年生の先生は入試を念頭に置かざるを得ないため、入試問題や入試と同じ形式の問題、実力問題を出題し始めます。1,2年生のときはテスト範囲表に書かれている内容を隈なく暗記すれば点が取れていたかもしれませんが、それだけでは点が取りづらくなります。

 

これまで点が取れていた子の保護者様は、これからの点数の推移は注意深く見ていってください。90点とれていて、通知表が「5」であったとしても、暗記でこれまで乗り切っていただけで、思考力が育っていなく、本質的な理解が伴っていない可能性があります。そういう子はこれからかなり苦戦します。

 

そこで、思考力がついているかどうかを確かめる方法がいくつかあるので紹介したいと思います。

 

(1)テストを見て正解している問題、不正解の問題を確認する。解き方を確認する。

実際のテストを見てみて、どういった問題を正解していて、どういった問題を間違えているのかを見てみます。そして、間違えている問題はどう間違えているのかを見ます。また解き方のメモがあるはずなので、そのメモから解き方を確認します。

 

これをしたらすぐにわかります。思考力が付いていない子の答案は辻褄があわないことばかりです。

ただし、これは見る人にある程度の学力、見る力が問われますので、誰でも確認できるものではありません。これまで私が関わらせていただいた保護者様で、これをきっちりやっている方はごく少数でした。

 

(2)問題を教えてもらう。

子供に問題を教えてもらいます。論理的思考力が育っている子は、保護者様が苦手な科目であったとしても理解できる範囲から論理を組み立てて説明してくれるのでわかりやすいです。

逆に論理的思考力がなくて、暗記癖のある子の説明はわかりにくいです。というか基本説明ができません。ただ暗記しているだけなので。

理屈を押さえていないので、「この問題はこう解く」のような説明になります。なんでそうするのか説明することができません。理屈が飛び飛びだから説明を聞いていてもすっきりしません。「そういうものだから」というのも口癖です(たぶん)

 

この確認の仕方は親子関係が良好でないと難しいですね。男の子なんか付き合ってくれなさそうです。

 

(3)実力テストの結果を見てみる

1月の実力テストが本当の実力テストならば、その結果を見れば、一目瞭然です。(ただし、学校で実施される実力テストは、入試問題に比べたら簡単なことが多いので、実力テストがよかったとしても入試で点が取れるかどうかはわかりません)

社会の定期テストで90点はすごいです。90%正解しているということは、ほとんどのことをわかっているということになりますが、実力テストでは60点しか取れない、となったら、「ただ学校のワークを暗記で短期記憶に詰め込んだだけである」という判断ができます。「ただ覚えるだけじゃん」と言われがちな社会ですが、定期テストで点が取れても、入試問題は点が取りづらいかもしれません。