数字にも注意


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※体験授業や保護者面談は基本的に指名があった場合のみ、眞田が担当します


 

From:眞田

 

私立の学校はビジネスであるので、学校を存続させるためにも売上をたくさんあげなくてはなりません。だから広報にかなり力をいれています。

 

広報のポイントは、実績を具体的な数字を用いてアピールすることです。

 

数字は説得力を持ちます。

「東京大学にたくさん合格しました」よりも「東京大学合格者976名」「東京大学合格率87.3%」とした方が信憑性が上がります。

 

しかし、こういった数字は言ったもの勝ちみたいなところもあって、本当のところはどうかなんて内部の人にしかわかりません。第三者が公表しているデータでないのであれば、数字をいじったとしてもばれにくいですし、どの数値データを用いるかはそれぞれの裁量ですから、数値を操作するのは簡単です。

 

特に注意すべきは百分率(パーセント)です。

百分率は非常に操作しやすい。公式なデータだとしても、ある程度コントロールしようと思えばできます。分母の数が大きくなればなるほど百分率の数値は低めになる傾向がありますから、分母を絞って小さな値にすることで、高いパーセントを出しやすくなるのです。

 

 

ここで、薬剤師国家資格合格者のデータを見てみましょう。

 

第107回薬剤師国家試験 大学別合格率上位10大学

第107回薬剤師国家試験 大学別合格者数 厚生労働省

 

合格率TOP10を見てみると、それほど入学時偏差値が高くない大学がランクインしています。

厚生労働省が出しているデータなのでこのデータ自体は正確なのですが、その正確なデータも、操作するというと語弊がありますが、高い数値のパーセントが出るようにすることはできます。「絞る」のですね。

合格率が高いから、〇〇大学はいい大学だ、と判断するのは早計です。

 

 

以前にブログに書きましたが(その記事を探しましたが、見つかりませんでした。削除してしまったのかもしれません)、この塾のホームページにも成績上昇率〇%と載っていても、こんなもの信頼するに値しません。この数字が完全なる嘘かもしれないし、嘘をついていないにしても、都合のいい数字を採用しているのかもしれません(パーセント表示であることに注意。そもそも第三者が公表しているデータではないので、すべての数字に注意)。しかも、もうこれ5年はこの数字のままじゃないかなあ。5年間毎年この数字っておかしいです。

 

ちなみにこの数字は、ちょっと算出してみようかなーと思って、その当時(5年前くらい)の卒業生全員(塾の在籍期間は問わず)のデータから算出したものでした。

 

パーセントなので、算出する数字を選んで、しようと思えば90%以上にもできました。でも「90%の確率で成績が上がるなら、この塾入っておけばいいじゃん」と判断する人がいると困るので、やめておこう、と思った記憶があります。

この塾は、学力を伸ばす能力が低くて、誰でも彼でも成績を上げてあげることは残念ながらできません。だから、塾に頼るのではなく、「自分のことだから、自分がしっかりやろう」と考えることのできる素晴らしい素養の子に来てもらわないと困るのです。