親というのはまったく「完全な生き物」ではない


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From:眞田

 

戸田真琴さんのインタビュー記事がめちゃくちゃ共感できたので、ここで紹介したいと思います。

 

「育った環境の影響で、性的なコンプレックスがあった」宗教3世の元AV女優が語る、機能不全家庭で感じていた“教育格差” 戸田真琴さんインタビュー #3

 

ここから

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【親というのはまったく「完全な生き物」ではない】

――家庭の問題で苦しんでいても助けを求められない、という人はたくさんいらっしゃると思いますが、そういう方に対して何かメッセージをいただけますか。

 

戸田

例えば親とか、祖父母とか「自分より立場が上だ」と教えられてきたはずの人が、本当はあなたよりも未熟ということもある、と伝えたいです。

私は、親が自分よりも未熟だったり、自分よりも頭を使わずにこの言葉を言っているんだ、ということを受け入れるのにすごく抵抗があったんです。「お母さんなんだから、きっと私よりも正しいはず」と思いたかったところがやっぱりあって。そう思いたい子どもってたくさんいるんじゃないかな。

でも、親というのはまったく「完全な生き物」ではない。親になったから立派になるわけではないので。

現在、自分が生きづらさを感じているとしたら、まずは自分が今「理不尽な目に遭っているのかもしれない」と考えてみてもらって、親や相手を慈しむ心より、自分を守ることを優先してほしい。「自分よりも何も考えていない可能性のある相手が、自分の実権を握っている可能性」を考えてみることで、「助けを求めてもいいんじゃないか」という心境に近付くように思います。

 

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ここまで

 

 

私は「そう思いたい子ども」の一人でした。

 

自分のお母さん、お父さんは、立派で素晴らしい人間である、と思っていたし、思い込もうとしていた。だってそうあってほしいし。

 

でも現実さんが教えてくれました。「あなたのお母さん、お父さんは正しくないよ。正しいならば、あなたの家庭は裕福であるはず。貧しいのはお母さん、お父さんの判断が間違っているからだよ」

だから、私は【親信仰】からは早い時期に抜け出せたと思います。親の言うことは正しいとは限らない、というところから、人の言うことは正しいとは限らない、と発展し、判断基準が形成されていきました。

 

私は人の言うことを鵜呑みにせず、自分なりに考える傾向が他人よりもある気がしますが、この幼少期の体験は非常に大きく今の私に影響しています。もしうちが裕福と言わないまでも、周りと同じような金銭的にも人間関係的にも問題を抱えていなかったとしたら、私は【親信仰】からは抜け出せなかった可能性があります。生活が満ち足りていたら、疑問を抱きにくいですから。恵まれなかった生活だったから今の自分がある。

 

恵まれなかったといっても、戸田さんよりは全然恵まれていました。虐待されるわけでもなく大切に育ててくれたし、父はギャンブルはしなかったし(父がギャンブルしていたら超絶悲惨だったと思います。ギャンブル中毒でなかったことは不幸中の幸い)、勉強ができるなら大学にいけと大学進学もサポートしてくれました。自分自身を否定されることはありませんでした。

 

今も同じ家で一緒に暮らしていますが、会話はほとんどありません。考え方が根本的に違うことがお互いわかっているから、話そうと思わないです。

 

1年に1回は両親にお寿司屋さんを予約してごちそうしています。父からはそのときに「ありがとう。ごちそうさま」と言われて、私が「はい」と答えるだけ。これ以外の会話はありません。

これまで一緒にお酒を飲んだこともないし(母からは「一緒に飲んであげたら?」と一回言われたことがあります)、これからも飲むことはないです。別に嫌ってもいないし、感謝するところもあるけど、考えが違うのが分かっているから、それでいいのです。話すことはありません。父が死んだら私は後悔するのだろうかと考えたこともありますが、多分しないと思います。父も私と向き合うのは気まずいはずです。

 

 

自分のこれまでの経験から、親の影響はあまりにも大きすぎることがわかっているので、自分が親になってからは「お父さんの言うことが正しいとは思うな。常に適切性を判断しなさい。そのためにも、いろいろな人と関わりなさい。現実と照応してアドバイスが機能しているか確かめなさい」と言っています。

勉強だって、「お父さんは勉強を教える仕事をしているけど、だからといってお父さんの薦める勉強方法がいいとは限らない。自分で判断しなさい。別の塾にいきたければいってもいいよ。その塾で教わっていることと、お父さんの言っていることを比較したらいい」とも言っています(どこの塾もうちの子に来てほしくないと思いますが・・・スパイとして送り込まれたのかなとか思われそうです)

 

今、私自身が不完全な親であるので、間違った判断をすることがあります。だからこそ、私の意見が洗脳的に入り込まないように、強く入り込まないように、とは思っています。子供の思考レベルを超える内容については洗脳的にならざるをえないですが、後に自分自身で内容検討して、自分の判断で洗脳から抜け出せるようにしようと思っています。