×(バツ)は現実からのフィードバック

From:眞田

×(バツ)を嫌がっている人は多いです。

でも、私は×(バツ)が大好きです。なぜなら、自分を思い込みの妄想の世界から現実に戻してくれるからです。

「あなたは理解できていないですよ」

「あなたの勉強の仕方は間違っていますよ」

「今のあなたを変えないと現実で成果を出すことはできないですよ」

そう教えてくれるからです。

私は、自分の思い込みの妄想の世界で生きたいのではありません。現実で成果の出る知識や方法を知りたいのです。なぜなら、私は「現実」に生きているのだから。みなさんも、そうではありませんか?

「今回は絶対に順位を上げるぞ」とたくさん勉強をしたものの、思い通りの結果が出ないと、悔しいし、落ち込むでしょう。その気持ちは理解できます。

ただ、結果が伴わなかったのであれば、何かよくなかったことがあるはずです。「これでうまくいくはずだ」そう思っていたことが妄想にすぎなかったわけですから、落ち込んだ後は冷静に振り返って、思い込みに過ぎなかったところを変えていかなくてはなりません。

発明王エジソンが「電球のフィラメントにするのに、この素材は最適なはず。手触りもいいし、質感もいいし、とうとう俺は見つけたぞ。待ち望んだ電球の完成だ。」なんてやっていたと思いますか?そんなはずがありません。

もしかしたら、「今回の素材なら、フィラメントとしてうまく機能するかもしれない」と期待を抱いたこともあったかもしれません。でも、実験してうまくいかなかったら、その素材は採用しないのです。諦めて次の素材が機能するかどうかを実験するだけです。

ある素材を採用するアイディアがふっと頭に降りてきて、感動したかもしれない。ある素材を手に入れるためにすごく苦労したかもしれない。でも、正直そんなことはどうでもいいのです。大切なのは現実に機能するかどうかです。

ストーカーなんかも妄想の世界に生きている人だと思います。「俺はお前を愛している。お前も俺を愛すべきなんだ。」と付きまといます。相手は「私はあなたを好きではないし、今後も好きになることはない」と言っても、「そんなことはない」と現実を否定し、自分の妄想を押し付けてくる。

付きまとえば付きまとうほど、相手は恐怖を感じ、逃げたくなって気持ちはどんどん離れるばかりなのに、そんな現実すら理解できずに、妄想の世界を押し付けてくる。

ストーカーの話だと、現実の世界に生きる僕たちが、妄想の世界に生きることのおかしさを理解してもらえるのですが、勉強の話になると、そうはなりません。

「〇〇に勉強の仕方を教えてもらった」

「友達もこういう勉強している」

「自分にはこの勉強法が合っている」

そういったことよりも、大切なことは現実に成果が出るかどうか、です。現実によい成果が出るかどうか、重視するのはその1点のみ。成果がでないという現実があるならば、自分を変えてゆくのです。

自分を変えて、どんどんテストの点数を伸ばしていく人は現実的です。勉強ができる人ほどいい会社に就職しやすい現実があるわけですが、それは、勉強で成果を出す人は、より現実に即した生き方ができる人だから、と私は理解しています。