さ~ん か~い め!

From:眞田

受験や、ウクライナ問題や、あれやこれやで睡眠障害の日々の私ですが、先日、5度寝をうつらうつらしていたところ、大正生まれの爺ちゃんに大声で起こされました。どうやらこれから3回目の新型コロナウイルスワクチンを受けに行くつもりのようです。ワクチン接種の紙がない、探してくれ、と起こされました。

平均寿命は大きく超えていますし、かなりの確率であと10年は生きられないだろうに、ワクチンなんてどうでもいいじゃん、と貴重な睡眠を邪魔された私はムカッと来ましたが、広い心で接種券を探してあげました。

さすがに運転免許は返納させたので(数年前まで90歳過ぎても運転していた・・・)、移動する手段がないのですが、私は心が狭いので病院に送ってあげることはしませんでした。たぶん、歩いていったのでしょう。かなりの距離だけど。

数年前も、「インフルエンザワクチンを打ってくる。大変なことにならんようにな」なんて言っていました。100歳近くにもなって、大変なことって何だろう??と心の中で思いましたが、本人はまったく死ぬつもりがないのがわかります。こんなふうに生きられるのはうらやましいです。爺ちゃんのような爺ちゃんに私はなれるのだろうか。

私は150歳まで生きたいなあと思っているので、爺ちゃんの生き方は参考にしています。「俺の生きたいように生きる」「他人の目は気にしない(爺ちゃんレベルにもなると気にしないのではなく、気になっていない様子です)」「自分のルールで規律正しく」そういったところは大切になってくるのかなと思います。

ただ、自分は長生きしたいと思っても、周りがそれを望んでくれないと私は肩身が狭いです。

まずは、家族です。家族から、「爺ちゃんがいてくれて嬉しい」「爺ちゃんの話はおもしろい」「悩んだとき、爺ちゃんはためになるアドバイスをしてくれる」「だから、爺ちゃんにはいつまでも元気でいてもらいたい」とそう心から思ってもらえるようでないといけないです。

「あの頑固で、臭くて、醜い、くそジジイ。さっさとくたばってくれないかなあ」なんて思われたら、めちゃくちゃさみしいし、そんな環境で生きる人生は楽しくないです。

お小遣いをくれる爺ちゃんは好かれそうです。「駄菓子屋いってBIGカツ買いたいから、お小遣いちょうだい!」と言われたら、気前よく100円渡せるようでなくてはなりません。「お爺さん、家をリフォームしたいんだけど、1,000万円ほど融通してくれないかしら」と息子の嫁や孫嫁に頼まれたら、躊躇なくお金を差し出さなくてはなりません。

次は社会です。家族、そして社会全体に支えられることによって私は存在していられます。歳を重ねれるにつれ、その比重は大きくなっていきます。

「いつまでも長生きしてくださいね」と口では言いますが、今の社会保障のシステムでは平均寿命が延びることは好ましいことではなさそうです。今より平均寿命が10年延びたら、年金が破綻してしまいます。正確には破綻せずに、制度変更をして存在することになると思いますが、現役世代の負担が過大になるのはよくありません。

だから、年金は受け取らない。受け取らないし、納税します。100歳になっても頑張って働いて納税することにします。納税してくれる爺さんなら、いつまでも長生きしてくれ、と社会のみんなに思ってもらえそうです。

80歳を超えても納税している人はどんな人なのか、ちょっと調べておこう。