最大の投資先

From:眞田

保護者様から、先生の考え方が好き、とおっしゃっていただけることが(ごく稀に)あって、とてもうれしい気持ちになります。

仕事をしている時に、塾の先生だったらどうするだろうか、と考えることがある

人生相談にのってもらいたいくらい

ともおっしゃってくださったこともあり、そのときは涙が出そうなくらい嬉しかったです。

なぜ、そう言われることが嬉しいのか。それは私は思考や知識をとても大切にしているからです。大学を卒業してから、「自分の頭に投資しよう」と決めて、その時に使えるお金や時間を投資し続けました。その判断を認めていただけているようでうれしいのです。

私が過去10年間に自分の授業料に使ったお金は1000万円を超えます。いや、少し振り返ってみたら直近3年間で1000万円を超えていました。それに本代や交通費、宿泊費なども加えたら、すごい金額になります(すごい、というのは私の感覚。とはいっても1年1000万円の授業料がかかる私立医大生には及ばない)。

人によっては、「そんな形がないものに金を使ってもったいない」と思うかもしれません。

でも私は「自分の頭に投資する」という行動方針に従ってこれまでやってきて、後悔どころか本当に良かったと思っています。頭に投資するのではなく「いい車に乗るぞ」「夢のマイホームだ」とそっちにお金を使ってしまっていたら、今の私はありませんでした。今5000万円もらえたとしても、家は買わないです。あ、5000万円ももらえたら安全性能の高い車は買うかもしれないなあ。でも基本的に自分の授業料に使うと思います。

これからも自分への投資を最優先にやっていきます。知恵や知識の部分には課税できないですし、学びによって伝承する価値のある知恵や知識を得られるならば、相続税対策にもなります。

塾の仕事をしていますから、ポジショントーク的には「これからの未来を担う子供の教育にお金を使うことが最大の投資ですよね」と言うのがいいのでしょう。教育(学習)はとっても大事、人生を大きく変えるには教育(学習)しかない、とは心の底から思っています。しかし、本音は、子供への投資より自分への投資が大事、が私の意見です。

その理由は、子供は家族であってもあくまでも他人だから、コントロールしきれないからです。これからは英語が大事になると判断して、子供に英語塾に入れさせても、真剣に学ぶとは限りません。英語楽しい!できるようになりたい!と高いモチベーションで英語塾で勉強している子は少数ではないでしょうか。

仮に英語を学んだことで将来高収入になったとしても「お父さん、お母さんが子供の頃英語を学ばせてくれたからお金持ちになれたよ。ありがとね。はい、一億円あげる」となるかもしれないけど、ならない可能性もある。投下した資本が返ってこないかもしれません(将来子供からお金を貰うことを期待して教育している人はかなり少ない気がしますが)。

一方、自分で勉強するならば、高いモチベーションで勉強しますし、勉強で得た知識をもとにマネタイズしていくことが可能です。英語がこれから大事になると思うのならば自分で勉強したらいいのです。あと自分の能力を伸ばしていくぞ、と自分に期待する生き方をしていると、あまり子供のことが気にならなくなります。「子供には絶対に〇〇になってほしい」とか変な執着は抱きづらいのではないでしょうか。子供は子供、自分は自分、と思えるので。

それに、親が勉強している姿を見せることはとても大切であると思っています。親が勉強していれば「将来のために勉強しなさい」という指摘に説得力が出ます。私はこのことを意識していて、ここ3、4年英語を勉強する姿を見せています。子供に英語を勉強させるのではなく私が勉強するのです。たぶん、将来子供が「英語できるようになりたい」と思った時には私に相談してくるんじゃないかなあと思ってやっているのですが・・・相談にこないかもしれないですね(笑)