数検対策コースを作りたいですが、数検以上に大事な英検対策コースも作りたいです(繰り返しますが、検定の受験を塾生に強制はしません)。
数検の対象は中学生。もちろん、高校生が受験したい場合は受験してもらって大丈夫ですが、私は数検は中学生が目指せばいいかなと考えています。中学生のトップ層。国立大学志望者向け。
英検は中学生と高校生を対象に考えています。中学生は2級合格を目指し、高校生は準1級合格を目指したいです。英語は数学に比べて努力が反映されやすいと思うので、できるだけ英検を目指してもらいたいです。
中学生は英検2級に合格して時習館高校に推薦入試で合格したらいいのです(合格できるかわかりません)。
数検も英検も中学生にとっての2級はかなり難しいですが、難しいからこそ価値があります。高校受験でも推薦入試で評価してもらえると思います。
大阪の北野高校をご存じでしょうか。
「いっちゅう」と呼ばれる「旧制第一中学」の1校で、簡単に言ったら、都道府県ナンバーワンの公立高校のことを指します。
東京では日比谷高校、愛知では旭丘高校、大阪では北野高校です。
大阪府立高校入試は外部検定を入試得点に反映される仕組みを取り入れ、今や、府立トップの北野高校の受験者の95%以上が英検2級もしくは準1級を中学のうちに取得して受験しているそうです。(2級が当日点80%換算。準1級が当日点100%換算)
一部の生徒は知っていると思いますが、私は全国の公立高校入試問題を毎年見ています(隅から隅まで全部は見ていません)。
公立入試問題で難しいと感じるのは、当たり前ですが、都立の独自入試(日比谷高校の入試が難しいのはもちろんですが、都立国際の英語も難しい)、そして大阪のC問題です。大阪府立高校入試は難易度が3つに分かれていて、北野高校は一番難しいC問題を採用しています。
私は、たぶん記憶の限りでは、大阪C問題を授業で取り上げたことは1回もありません。愛知県公立高校入試レベルを大きく超えていて、誰もついて来られなくて取り上げる意味がないと思うからです。毎回良さそうな問題ないかなあとC問題を見て、(レベルが高くて)いい問題なし!と判断して結局スルーしています。
そんな難しいC問題の英語を得点率80%または100%に換算してもらえる制度があるならば、2級、準1級を取得するでしょう(2級、準1級も難しくて、C問題よりは英検の方が難しいと私は思いますが、点が保障されることと、英検は一発勝負でないところがいいですね。受験は一発勝負が大きなリスクです)。
大学受験では英検利用入試が一気に拡大してきていますし、この流れを考えると今すぐではないかもしれませんが、愛知県公立高校入試でも英検利用入試が始まっていくかもしれません。
繰り返しますが、中学生に英検2級は非常に難しいです。
準2級は比較的簡単に取れますが、2級はレベルがぐっと上がります。片手間に英検勉強して取得できる級ではありません。だからこそ腰を据えてしっかり勉強に取り組みたいです。
あとですね、英検は〇年経ったら資格消失のようなことはありませんが、大学受験では2年以内という制限があったりするので、中学生のときに2級合格しても、大学受験のときには再度受験し直す必要が出てくるかもしれません。
でも1回合格しているのだから、2回目合格するのも簡単ですよね。
英検については書き足りないので、次回に続きます。