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From:眞田
「お父さんは生徒に優しいよね。基本褒めることしかしなくて、思っていることを全然言わない。」
と冬休みに息子に言われました。息子はさんざん私からのダメ出しを受けてきたから、私が考えていることがわかります。
例えが良くないのかもしれませんが、私はほとんどの生徒を赤ちゃんだと思って接しています。
ハイハイしている赤ちゃんが立ったら、立てたね!すごいね!と声かけるのが普通です。
「あなたは立ったこと自体で満足しているの?オリンピック選手は100mを9秒台で走るというのに、ようやく立つことができたあなたはトップ選手とは比べることすらできないレベルだ。低レベル過ぎて話にならない。」
なんて赤ちゃんに言ったら、可哀そう過ぎます。
だから、厳しいことは言わない。本当のことであっても、そこを改善したらよくなるのにな、と思ったとしても言いません。まずは小さな一歩を認めてあげる。
ごく稀に思っていることを素直に伝えることもありますが、その場合は、耳触りのいい言葉よりも本当のことを知りたがっていそう、と思ったときだけです。そのときはほんの少し言ってみて、ちょっとでも傷ついていそうだったら、それからは言うのを止めます。
やっぱりね、本人が求めているかどうかが一番大事です。本当のことであっても本人が現状肯定しているようだったら、言うのはご迷惑です。
褒めてばかりだと頭打ちになりますが、それでもいいと今は思っています。昔は葛藤がありました。
なぜなら、センスのある子は、頭打ちになっている現状に気づいて、自分の考えや手法に疑いを持ち始めるからです。時間は掛かりますが、これが自然なプロセスで一番いいです。
センスのない子は、現実よりも思い込みを優先してしまって抜け出せないですが、それは仕方ありません。
私は、塾の内部向けのメッセージは厳しいことはあまり書かないようにしよう、と心がけています。塾内部向けのメッセージは、強制的に文章を読ませるような形になってしまうので、柔らかめのメッセージの方がいいと考えているからです。そもそも厳しいメッセージは限られた上位層向けになるので、多くの子には不要なメッセージになります。
このブログは、自らここに辿り着かなければ読めないので、「自分が読みたいから来ているんでしょ」と思って、本音の部分を少し書くようにしています。読みたくなければ、このブログに来なければいいだけなので。塾生全員がこのブログを見ているかと言うと全然そうではありません。
塾内部向けには本音を少し隠して、誰でも読もうと思えば読めるこの場所に少し本音を出しているという、よくわからないことになっていますが、これでいいのです。