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From:眞田
「どんな問題が出題されても解けるように勉強します。」
そう言ってくれた子がいました。
他人からそう言われた場合は、あまり考えていないからこそできるアドバイスなような気がしますので、取り合わなくていいと思いますが、自分でそこを目指すのはOKです。
そしたら、
・どんな問題が出題されても解けるようになるとはどういうことなのか。
・目指す状態に達するためにどう勉強するのか。
こういったことを考えます。
「どんな問題」とはどういうことなのか。文字通りのすべての問題の意味なのか、「どんな問題」を自分なりに範囲限定するのか。その目標を目指すためにどんな勉強をしたらいいのか、具体的に考えていきます。
できるだけ方針や手法を客観的に定めていきます。「客観的」をもう少しわかりやすくいうと、それを100人に指示したときに100人の行動が一致するようにするということです。
「どんな問題でも解けるように勉強しなさい」と100人に指示したら、勉強内容はバラバラになると思います。
「どんな問題でも解けるようにするために、2学期期末テストの範囲表に示されたページの数学の友を、勉強しなさい」
だったら、100人全員が数学の友を勉強します。
さらに、
「数学の友を3回通り勉強しなさい」「数学の友を完璧にしなさい」といった指示も考えられると思います。
私なら「3回通り勉強する」の「勉強する」とは具体的にどういうことなのか、「完璧にする」とはどういうことなのか。何をもって「3回勉強した」とするのか「完璧にした」と判断するのか、ここが明確にならないと評価測定できないので、考えていきます。
こうやって方針を考えていくことは私にとっては当然のことであり、目標をまさに狙っている感じがして楽しいのですが、人によっては、面倒くさい、細かい、そんなことやる必要がない、と思う人もいるかもしれません。
「そんなことやる必要がない」はその通りかもしれません。実際に500点近い点数を取る子がそのやり方をしているかといったら、そうでもない気もするので。
ただ、範囲が広くて、長期戦であり、難易度が高く、自分が「支配」できている感覚が得られにくいテストを攻略しようとする場合は、論理的に勉強計画を立てられている人と、そのときの思い付きで勉強している人では大きな差が生まれます。
学校の定期テストは1週間の勉強期間があれば、十分「支配感」は得られるので、センスのいい人はその場で思い付いた勉強をしても成果を出すことができます。