なぜ答案を見ることにしたのか

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From:眞田

 

「こんなに時間をかけて見てくださり、アドバイスやコメントをくださってありがとうございます。塾の先生に見せたら、ちらっと見て終わりだったみたいで、ここまで細かく改善点を教えてもらうことはできませんでした」

そうおっしゃってくださいましたが、それは塾の先生がかわいそうです、とお伝えしました。今回は特別な状況だったからじっくり見られたわけで、私も生徒が答案を持ってきてくれたとしても、せいぜい5分くらいしか目を通せません。他にも生徒がいるのに1時間かけるわけにはいきません。

 

今回は答案を見ることになったのは、私が「もしよかったら、見ますけど」と提案したからでした。お願いされたわけではありません。私は天邪鬼なので、お願いされたら断ります。断るというか、私は癒やしを求めて床屋さんに来ているのだから、お願いされた時点でお店を変えます。そんなこともわからないレベルの低いお店に通いたくありません。

 

では、なぜ、私は自分から提案したかというと、その床屋さんは私の仕事に敬意を払ってくれているのが普段の会話からわかり、その気持ちが嬉しかったからです。

私が勉強に関する仕事をしているのを知っていますから、だからこそ、勉強相談などはしてきません。プロとして仕事をしている人に気軽に相談するのは失礼だと考えているようです。だいたい私からお子さんの勉強については話しかけますし、「プロの方にアドバイスしていただいて、すみません。」とおっしゃいます。

 

テスト見ますよ、というのも私が提案して「でも、知らない人に答案を見せることはお子さんが嫌がるかもしれないので、お子さんが見てもらいたいと言った場合のみ持ってきてくださいね」と伝えていました。私はせっかく持ってきてくださるなら、しっかりやらなければいけないと思って、ボードや付箋を持って床屋さんにいったのです。

でも、いつも通りに始まるから、前の話を忘れているのかな?お子さんが嫌がったのかな?、と思いつつ、でも自分から声掛けしたし、軽く聞いてみようかな、と思って「お子さん、テスト見せるの嫌がりましたかね?全然それなら大丈夫ですが・・・」と聞いたら「いえ、持ってきています。でもさすがにこちらからは、持ってきたから見てくれ、なんて言えなくて・・・」とおっしゃいました。

 

私も床屋さんと同じ考えをしており、その道のプロに安易に相談しないように気をつけています。特に、医師、弁護士、税理士などの職業の方は、職業を明かした瞬間に無料相談会が始まったりします。こういうのは失礼だと思っていますので、私はやりません。

私は、勉強に関する相談をされても、専門職というほどのものではない自覚がありますし、会話を弾ませようとしてくれているのだなあと思って、悪い気はしないです。聞かれる内容としては「うちの子あまり勉強ができないのですが、どうしたらいいでしょうか」くらいなので、「ワーク3回解きましょう」とか言えばいいだけです。そういう人もガチアドバイスを求めている訳ではないでしょうから、浅い話で十分なことがほとんどなのです。

 

それでも、敬意を払ってくださるのはとても嬉しいです。だからこそ、私はしっかり見ました。絶対次は1位を取っておいで。1位を取るために足りないものを全部言語化してあげる。と思って頑張りました。高校数学の質問を受けたときと同じくらい、脳が疲れましたが、それは心地のよいものでした。