テスト用紙をじっくり見る

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From:眞田

私がお世話になっている床屋さんのお子さんが中学1年生になりました。はじめての定期テストが終わったので、もしよかったらテスト見てお子さんの才能を見極めますよ、と伝え、カットしてもらっている間、テストの答案を見ることにしました。

 

その床屋さんは、自分の子がどれだけ勉強で戦っていけそうなのか知りたい、というのはよくおっしゃっていました。頑張れそうなら頑張ったらいいし、難しそうならそれはそれでいい、とお考えでした。

それなら、カットしてもらっている間は話しているか、寝てるかなので、答案を見て、私なりに感じたことを伝えることにしたのです。

 

正解している問題、間違っている問題、どのように解いているかメモ書きを見ながら、お会いしたことないお子さんと対話するかのように、答案を見ていきました。

すぐに精神的に成熟していて落ち着いた子だなあとは思いました。中1とは思えないほどの落ち着きです。着実さを体現できていて、私が好きなタイプの子だなと思いました。

 

カットしてもらっている間、ずっと答案を見ていたから、かなりクリアに改善点が見えてきました。国語が苦手で60点だったので、国語を中心に、勉強の仕方、問題の解き方を具体的にお父さんに伝えました。

「せっかく伝えてもらっても僕がうまく子供に伝えられるかどうかが不安」とおっしゃっていたので、「一瞬でも迷ったらその時点で伝えるのをストップしてください。違うことを伝えてしまったら、それは害になりかねないです。どうだったかな、と思った瞬間、伝えるのをやめてください」と伝えました。

国語が60点なのに5科目合計が440点あるところがすごい。全体的に解き方の完成度が高かったので、次のテストでは480点を取ってきてくれるでしょう。

 

 

今回はかなり具体的に、細かく伝えられたと思っています。ふと「ここまで踏み込んで伝えられたのは初めてかもしれないなあ」と思いました。その要因として一番大きいのは1時間答案を見ていたからですね。1時間ずっと見ることなんてないです。次に大きいのは、お子さんは基礎ができていて、頭の中が整っていたことがあげられます。

「どう勉強したらいいですか」はよく聞かれることですが、あまり言えることがないなあと思うことが多いです。基本的なことをきっちりやれていないと、計算問題を練習してね、ワークは3回通りやってね、くらいのアドバイスで終わってしまいます。

基本はできていて、一部分だけ詰まりがあるならば、原因は見えやすく、除去もしやすいです。しかし、基本ができておらず至るところに詰まりがあると「これ」とアドバイスは伝えられません。

 

 

「こんな贅沢なことしてもらって・・・本当にありがとうございます」と言ってくださり、喜んでいただけてよかったです。そしてこのとき、色々と思ったことがあったのですが、それは次回のネタにしよう。