データから変化を読み取る

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From:眞田

 

定期的にお送りしているデータを見た保護者様から、データから見て取れる現状について質問がありました。

 

私は生徒と関われる立場にありますから、テストの点数やプリントの正答率だけでなく、教えているときの感触などの数値化できない部分の情報があります。だから、ある子に対して、私は何の心配もしていなかったのですが、保護者様はある数値の減少に気づいて、心配ということでもないと思いますが、確認の質問をしてくださいました。

言われてみたら、確かにその通りだなあ、データからそういった可能性は考えられるなあ、と思いました。数値の変化に気づくということは、データをずっと見ていただいていたということなので、そのことが非常に嬉しかったです。

そもそも数字は見ていて面白いものではなく、見てもらえるものでもないと思っていました。それでも「頑張っていますよ」と曖昧な表現よりも(あまりマイナスなことは言えないので、頑張ってますよ、という言語表現になりがちです)、数字を伝えた方が直接的に伝わるので、それでデータも送っています。

 

私は言語化されていないデータから、情報を自分なりに読み取るのが好きです。

 

以前、このブログに「日本のGDP速報値を見るといいよ」と書いたところ、生徒から「GDPの何の数字を見たらいいですか?」と質問がありました。

 

私の個人的な見解では、この数値を見ればいい、というのではありません。ある特定の項目の数値を見るのではなく、数値の変動から考えられることは何か、が大事だと思っています。

 

100キログラムの人が60キログラムになりました。

この場合、何かが起こっています。何か大きな要因があることはわかりますが、それが良いことか悪いことかは、わかりません。ダイエットを始めてうまくいっているのかもしれないし、病気なのかもしれない。

要因を推測するには、他の数値も見る必要があります。その人と会って話せるのであれば、見た目や話の内容で体重減少の要因は掴みやすいです。

 

塾のテストやプリントの出来が90%から60%に下がりました。

ここから推測できることはたくさんあります。今の単元が理解できていないのかもしれない、これまでの単元よりも難しい単元かもしれない、精神が成熟し始めて、点数や正答率などの表面的なものよりも、自分が理解しているかどうかが大事であるとわかり、完全に分かっていない場合は答えがわかったとしても敢えて間違えたり、自己採点を厳しくしたりするようになったのかもしれない。

要因はわからないけど、大きな変化があることは確かです。

 

これまでとは変化していることは間違いないから、「〇〇の数値が下がっていますが、先生から見て、うちの子今どうですか?」と確認するのはとてもいいことだと思います。