From:眞田
中学3年生は内申点が確定する最後のテストです。
それにもかかわらず、勉強に気が乗らない子がいます。
「勉強、やりたくなさそうだね」と声かけると「そうなんです。何でこんな勉強しなきゃいけないのだろうと思ってしまって・・・。先生から見ても、やる気ないのが分かりますか?」「うん、わかるよ。ずっと見てきたから、いつもよりやる気がないのはわかる」
なんてやり取りがありました。
ちょっと前から反発心のようなものが少しずつ生まれてきているのは感じていて、でも中学生も終わりだから、「もう最後なんだから、最後まで優等生を演じ切ようよ」と声掛けしてはいましたが、目覚め始めた違和感は抑えることが難しかったようです。
普通は、重要なこの時期に勉強にやる気がでないなんて、褒められることではないかもしれませんが、私は、自我の成長を大いに感じ、とても嬉しいです。
私も、中学3年生になった頃から、だんだん定期テストの勉強ができなくなっていきました。
入試に必要な内申点が関わることだから、やらなきゃいけないとは思うものの、どうも勉強が進まない。
定期テストは、基本的に一人の問題作成者が出題する問題、配点を決定します。「この問題を解けたら、〇点あげますよ」という形です。
自分に学力がついて、いろいろとわかるようになってきたら、問題や配点に納得いかないことも出てきました。
「この問題作成者ならば、こういった勉強すれば点は取りやすいだろう」くらいはわかります。しかし、それをするということは、問題作成者の基準に自分を合わせていくということ。
自分が価値あると考える勉強ではなく、問題作成者に合わせた価値の低い勉強をしなければならない。これは自分の信念に反することで非常に苦しいものでした。
優等生の様子を見ていて、中学3年生の頃の気持ちを思い出しました。
テストやるよーと言われて、どんなテスト勉強でも頑張れるなんて、何も考えていないからこそできることです。
価値判断基準を操作されていることにも気づいていない。気づく力がない。
場合によっては、
こんなテストなんかやってられるか。バカの判断軸に入っていってたまるか。
100点取って欲しければ、オレが100点取るに値すると思うテストを作ってこいよ。
くらいに思っていい。
ますます魅力的な人間になってきました(私にとって)。これからどうなっていくのか、本当に楽しみです。