先生ともお別れ

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From:眞田

 

春は生徒とのお別れの季節ですが、先生ともお別れになることも多いです。

長らくこの塾を支えてくださっていた先生が、大学院を卒業され、超有名優良大企業に就職が決まりました。

 

その先生は、実は、元この塾の生徒でした。大学に入学してから、この塾に先生として戻ってきてくれたのです。10年前は私は〇〇くん、と君付けで、タメ口で話していたと思いますが、先生として戻ってきてくれてからは、対等な立場として、相手を尊重して敬語で話していました。

これが心地よく感じました。そもそも先生と生徒の関係でも上下はありませんが。

 

生徒が先生として戻ってきてくれることはこれまでもありました。戻ってきてくれるのは私はとても嬉しいです。こちらも、その子のことをずっと見てきていたわけだから、人となりはよくわかります。基本的に、楽しくもない勉強に辛抱強く取り組めている子は先生として大丈夫なので、それは確認できています。

あと、話は逸れますが、先生として来てくださった方が「この塾はいいわ。これは伸びるわ」と言ってくださることもあって、これもめちゃくちゃ嬉しいです。

 

その先生は中学のときから非常に勉強ができました。成績トップで、気配りができて、バランス感覚があって、THE優等生と言った感じ。これはブログに書いた記憶がありますが、非常に印象的だったのが、推薦入試の練習をしていたときです。「尊敬する人は誰ですか」との問に

 

「友人です。私の友人は非常に頭がよく、勉強がとてもよくできます。正直、私は勉強で彼に敵いません」

 

と言ったのです。

私はこれを聞いたときに衝撃を覚えました。今でも覚えています。

 

先生だって非常に勉強ができるのです。プライドを持って勉強していて、誰にも負けたくないと思っていたはず。15歳がプライドを持っている分野で自分が下であると認めるのは簡単なことではありません。なのに簡単に負けを認める発言をしました。

 

先生もその友達もこの塾にいました(勉強できる子の友達は勉強ができる、の法則ですね)。私は2人の学力が比較できる立場にあり、正直、大変失礼ではありますが、先生よりも友達の方が上だな、と思っていたのです。

つまり、現実認識も適切だったのです。自分の願望や思い込みを投影させて見るのではない。ありのままで現実を見られているところにも非常にレベルの高さを感じました。これって大人も含めてほとんどの人ができません。自分のことや自分の子のことは、才能がある、もっとやれる、もっと上にいける、と思いがちです。これが適切な評価ならば何も問題はありませんが、歪んでいることが多く、それによって判断を誤ってしまうことがあります。

 

しかし、先生は中学の頃から適切な現実認識ができていたのです。この子はめちゃくちゃ有能だと当時思っていました。

「〇〇くんは本当にすごいね。なかなか仲のいい友達が自分より上だなんて認めることはできないよ。勉強ができることは大事だけれど、社会に出たら勉強だけじゃないから。周りを見れるとか、気を配れるとか、そういったことも大事になってくる。〇〇くんはそういったバランス感覚がずば抜けているから、将来会社に就職するとなったときに、引く手数多だと思うよ。」と伝えたのを覚えています。実際に、それから10年後にはそうなりました。

 

一緒に働いてみて、先生が15歳だった頃の評価は一切変わりませんでした。やっぱり優秀だな、こんな方がいてくれればすごく楽だ、と思いました。

 

これでお別れと思うと残念で寂しい気持ちはありますが、それ以上に立派で素敵な大人になって、これから社会人として羽ばたいてくれることが誇らしい気持ちです。バリバリと働いて活躍してもらいたいです。

 

それで、今年は先生を募集しようと思います。人の気持ちが分かる優しい先生が欲しいです。笑顔が素敵で、相手に緊張感を与えない、穏やかで、素敵な先生(だんだん要求が増えてきたw)と働きたいです。

だいたいブログの記事を書くと100人~200人くらいの方には見ていただけるので、せっかくだからここでもお伝えしておこう。

やっぱり仲間がたくさんいた方が楽しいのですよね。私はこのブログはキャラを作って書いていますが、それでも少しは私の人となりは表れていると思いますので、ブログ読んで「こんな人となら働いてみるのもいいかなあ」と思ってくださった方ご連絡いただけると嬉しいです。