From:眞田
どのレベルの高校を目指せそうなのか知りたい場合、どうしたらいいでしょうか。
定期テストや学力テスト、模試の偏差値、内申点、学校や塾の先生に聞く、などがあると思います。
人の可能性について他人が言えるものではありませんが、とはいっても、諦めなければ夢は叶う、ような感じだと、それはそれで意思決定する上で困ります。
レベル感を把握する上で私がお勧めしたいのは、答案の確認です。
勉強は「知識」と「思考」を鍛えるものです。上のレベルにいけばいくほど、「思考」の差が影響してきますので、問題の解く過程を見て、思考力を確認します。
中学の勉強はそれほどレベルが高くないので、本質的な理解が伴っていなくても、点が取れたりします。だからどんなプロセスで答えにたどり着いているのかを私は注視しています。
塾でもテストをやったりしますが、点数は参考程度で、私は途中式などを見て解き方を確認しています。それを見て、この子は高校でも通用するな、高校に入ったら苦労しそうだな、など判断しています。
一番力を把握できるのは答案を見ることだと思いますが、これは私がたくさんの答案を見てきたからできることであって、他の方ができるものではないかもしれません。
となると、次は学力テストや模試の数学の点数を見ることをお勧めしたいです。
これは極論ですが、「勉強ができる≒数学ができる」のようなところがあり、偏差値が高い高校ほど数学ができないと戦えなくなります(もちろん、私立文系に振り切って、早稲田大学、慶應大学を目指すという戦略は全然ありです)。
高校入試でも、中堅どころの普通科ならば、数学で点を取れなくても十分合格はできますが、進学校を受験する場合は文系科目で点を稼ぐにしても、ある程度理科数学の点も取れないと不合格になってしまいます。
そもそも進学校を受験する子は、基本的に文系科目は点は取れていて、差がつくのが理系科目です。
ついでに大学受験についても私の独断と偏見に満ち溢れた意見を述べておきますと、高校1年生のうちに全統模試(河合塾模試)で偏差値を60を超えていたら、国立大学に入れる可能性はかなり高いと思います。もちろん60ないと諦めなければならないのかというとそうではありません。私の経験上、60を超えていたら堅い感覚があります。(60を下回っていても人口の少ない県の国立大学ならば入れます。)
定期テストはよくない、模試もよくない、そういう子は勉強不足の可能性が高いので、頑張って勉強して偏差値60を目指してもらいたいです。
定期テストの順位や点数がいいのに、模試はよくない子は、模試の偏差値を上げようと勉強を頑張ってみて、どうも自分は上がらないと判断したら、無理に入試勉強を頑張らず、定期テストの勉強は頑張って、内申点を稼いで、推薦入試を狙うという戦略も全然ありだと思います。
大学入試、特に私立大学は入試の種類がたくさんありますし、自分の強みを生かせそうなところで勝負するのがいいでしょう。