多店舗展開は難しい

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From:眞田

 

塾を開業してうまくいくと、多くの人が他店舗展開を考えます。

 

2店舗目。まあやれる。全体的な把握感もある。

3店舗目。苦しくなってくる。目の届かないところが一気に増えてくる。

4店舗目。とにかく自分が頑張るスタイルでやっていたが物理的な限界に到達。4店舗目を出すが、しばらくして撤退。

 

店舗を複数出せるという時点でとても優秀な先生なのですが、このような流れをたどる方は多いです。

私も何度もイメージしましたが、私の能力では2店舗が限界だろうと思います。3店舗をうまく運営できるイメージは湧きません。

 

なぜこうなるかというと、勉強を教えることと、経営能力はまったくの別物だからです。他店舗展開をするには経営能力が求められる。

それに塾は、教える仕組みとかシステムとか、そっちの方で差別化するのが非常に難しく、結局は先生がお客様に支持されるかどうか、にかかっています。

 

1店舗目でうまくいったとしても、その先生が他店舗にいったり、塾に顔出す頻度が下がったりしてお客様と先生の距離が離れ始めると、お客様満足度は下がっていきます。

新しく店舗を出してテンションが上っているのは塾長先生だけで、もともと支持してくださっていたお客様は何も嬉しくありません。複数の店舗を出していくたびに、一番成功した1店舗目の勢いは失われていきます。

 

それなら、自分と同じくらいの熱量を持った先生に2店舗目を任せたらいいじゃないかという話になりますが、そんな先生はめったにいないですし、運よく採用できたとしても、そんないい先生はそのうち独立してしまいます。「独立するより、こいつについていった方が楽しい未来が待っているのではないか」と思わせる器が塾長先生にあればいいですが、それは簡単なことではありません。

 

全然自分では無理だと思うので、複数店舗を経営されている方は本当にすごいなあと尊敬します。体力面、精神面ともに1店舗とは負荷が全然違います。

 

 

話が逸れてきますが(ここからどんどん逸れる予感)、私の場合はシングルだったというのも大きいです。子供たちにとっては親は私しかいない。忙しいのは嫌というよりは、仕事をコントロールしづらくなることに抵抗ありました。このあたりのバランスをどうしていくかは課題でした。

仕事と家庭のバランスが大事なんてよく言いますが、こんなの口で言うほど簡単なものではありません。自分の意思だけでどうなるものではないからです。それが社会だし、現実です。色々な関係のもとに成り立っているわけですから。

このバランスを苦慮しているご家庭なんて山ほどあります。ほぼ全員といってもいいくらいではないでしょうか。

 

その中でも自分は恵まれていて、うまくやれたほうだと振り返ってみて思います。3人で旅行はたくさんいきました。石油が湧いているところを見たときは感動したし、生きたブラックマンバを見れたときは大興奮でした。

いつもなら5秒で寝てしまう息子が、旅行の前日に電気を消してから1時間経ってもモゾモゾしている。楽しみで興奮して寝られないのか、と思って「ねえ、予定よりだいぶ早いけど、もう車で出発しちゃうか」といったら、「うん!」と嬉しそうに飛び起きたことは、今でもときどき思い出して幸せな気持ちになります。

 

旅行なんて子供が小さなうちしかいけません。中学になると部活があったり、親離れの時期になったり、受験もあったりで旅行に行く機会は激減します。本当にたくさん旅行しておいてよかったです。最後3人で旅行に行ったのは3年前くらいかな。「お父さん、東京大学にいってくるけど、ついてくる?」と誘って、東京なら、ということで一緒にでかけたのが最後です。

今年子供たちは19歳と18歳になって、タイムリミットを迎えていますが、まだギリ東京を餌にすればついて来てくれる気がします。夏、息子がアメリカに旅立つ前に誘ってみようかな。