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From:眞田
未来のことは、どうなるかわかりません。未来は読める、という人もいると思いますが、私は「原則として未来のことはわからない」という立場です。
未来のことはわからないですが、かなりの確度で未来を予想できるものがあります。それは人口動態です。
10年後、日本の人口はどうなるのか、こういった人口動態は、ほぼ予想されている通りになります。
経済産業省がこういった資料を出しています。
参考2「IT分野について」
現在日本では理系人材が不足しており(私の記憶ではこれは20年前から言われていた)、特に情報技術者が足りない。そしてますます不足していくことがわかっています。
だから現在、情報学部がたくさんできていますし、理・工・農などの理系学部の学生について修学支援制度の拡充、入試は女子枠を設け、女子が理系へ進むよう誘導しています。これまでにない規模で理系人材の育成に国がお金をつぎ込み始めています。
参考4「成長分野をけん引する大学・高専の機能強化に向けた基金による継続的支援」
大学に進学して幅広い知識や教養を身に付けて欲しい、と言ったりしますが、本音のところの大学進学の目的は、いい会社に就職することではないですか。現実には大学は就職予備校になっています。
それならば、不足することは明らかな理系のスキルを身に付けた人材になれば、自分優位で就職活動を進められるので、就職を考えたら圧倒的に理系が優位です。
ちなみに工業高校よりもレベルが高く専門的なスキルを身に付けることができる高等専門学校(高専)は、求人倍率が20倍をゆうに超えていて、学部によっては70倍を超える高専もあります(舞鶴高専の専攻科は100倍、200倍を超えていたりする)しかも難関大学卒でも簡単に入ることができない有名企業からも求人が来ています。「あなたが欲しい」といっている企業が1人に対して100社あるってやばすぎです。それだけ専門スキルを持っている人材を企業は希求しているということです。
以前、某有名企業人事担当者が「うちはたくさん採用したいんだ。でもスキルを持っている学生が全然いない」と嘆いていたのを思い出します。
もしかしたら、東京大学をはじめとする旧帝大学の文系学部は大丈夫かもしれませんが、就職するには理系スキルがないと話にならない、というレベルになるかもしれないとも思っています(これは完全なる私の主観なので、真に受ける必要はありません)。
参考4「成長分野をけん引する大学・高専の機能強化に向けた基金による継続的支援」の冒頭の背景・課題を読んでいただきたいのですが、「これまでの産業構造を抜本的に変革するだけでなく、労働需要の在り方にも根源的な変化をもたらすと予想される」とあります。
文系単科大学の雄、一橋大学もソーシャル・データサイエンス学部を新設しました。時代に対応するためです。文系トップ大学が理系学部を新設したのだから、私立の文系単科大学は何もしなければもう生き残れないでしょう。理系の大学は偏差値が低めでも、新規募集停止になっている大学は文系大学に比べるとだいぶ少ないです。
「労働需要の在り方にも根源的な変化をもたらす」
このことは頭の片隅に入れておかなくてはならないと思います。
女だから文系、というのは昔の話です。20年前と大きく状況が変わっていることを認識して、進路を考えていただけたらと思います。
一応念のため言っておきますが、文系学部がだめと言っているわけではありません。好きなところに進学するのが良いと思います。