褒めるから伸びるのではなく、本質は


体験授業を希望される方は以下のバナーをクリックしてください。


 

ブログの過去記事はこちら

 

From:眞田

 

勉強だけでなく、運動もそうですが、上達の最大の要因は「練習すること」です。

褒めることではありません。練習をすることによって上達していくのです。

 

筋肥大させたければ、筋トレをすればいい。やる気があろうとなかろうと、筋トレをさせれば目的は達成されます。恐怖を用いて半強制的に筋トレさせても、筋肉はつきます。本人が嫌々やったとしても、です。

 

私は、スキルを上達させたい、競争に勝っていきたい、と思うならば、この本質はずらしてはいけないと考えています。

 

 

「スパルタ教育は古い教育方法で、最新は褒める教育である、褒めて伸ばすのである。」

 

なんて、個人的には全然ずれていると思います(あくまでも私の独断と偏見です。このブログに書かれていることはすべて、偏った主観に基づいた独断と偏見です)。動機が何であれ、たくさん練習した人が力をつけていきます。

 

教育ママによるスパルタ教育が辛かった、みたいな話はネットやドラマや漫画でちょくちょく目にします。そしてそれはダメ親の象徴的な感じで描かれています。

 

こういった現実は、確かにあるのでしょう。しかし、同時に「子供の頃厳しく親に勉強させられて、当時は嫌だったけど今から考えれば、親にやらされて良かった」という人もたくさんいるのです。

 

 

東京芸術大学のような超難関大学の音楽部に合格するようなすごい能力のある方たちは、幼少期から親に強制的にピアノの練習をされていた、という方が少なくありません。友達と遊ぶ時間があったらピアノの練習しろ、と言われます。仕方なく練習するのですが、練習するからどんどんスキルが上達していきます。

周りとは比べ物にならないくらいにスキルが上達して、最難関芸大音楽部に合格していくのです。

 

 

勉強でもそうです。愛知はこれから公立中学受験が始まっていきますが、これまでは中学受験というのはメジャーではありませんでした。でも首都圏では中学受験は普通です。

 

息子が中学受験をした友達に話を聞いたところ、小学校から帰ってきて、16時くらいにお弁当を持って塾に行って、24時まで塾で勉強する、という生活をしていたそうです(N=1の話で、これがスタンダードなのかは知りません)。

 

中学受験をするということは、小学生が勉強をもりもりすることになります。普通は無理です。

小学生がたいして楽しくない勉強に向かうなんて無理です。でもやるんですよ。なぜやるかと言ったら、親の圧があるからです。あと塾に通っていたら、上のクラスから下のクラスに落ちたくないというプライドもあるでしょう。

 

親からの何らかの強制力があるから、楽しくないけど、仕方なくやるのです。

でもそのおかげで、東京大学に合格するより難しい塾のハイレベルクラスに入れて、東京大学は当たり前のように余裕で合格して、「自分にとっては東京大学に合格するなんて簡単だったけど、世間一般からしたら東京大学って難しい大学なんだな。今にして思えば、子供の頃はつらかったけど、簡単に最難関大学に合格出来て、親に感謝だなあ」と思っている人もたくさんいるのです。

 

上にいけばいくほど、やる気がどうの、言っている人はいない気がします。やる気の話ではないから。やるしかないのです。「このスキルは将来役に立つ」「この子には才能がある」と親が判断したならば、親の判断でやらせるのだって全然ありだと思います。

 

自分を棚に上げて、メンタルを病んで、ヒステリックな親の圧は問題がありそうですが、冷静に状況を見ながら、いい感じの強制力を掛けるのは全然いいと個人的には思います。

強制力を発揮するために一番大事なことは、尊敬するに値する親になることでしょうか。子が親を尊敬していたら、親の言うことは聞いてくれやすくなると思います。

 

 

高校生になった息子が「中学の時は塾に行かされるから、自然と勉強することになるけど、高校になったらお父さんはいないし、全然勉強しなくなってしまった。」なんて言っていました。

うちの「強制力」はかなり特殊ではありますが、うちの子のように精神が幼くて、易きに流れるタイプは、本人の意思に任せるとやらないです。

 

この夏も数学3が終わらなくて「夏のうちに数3を終わらせるって話だったじゃないか。何で終わらねえんだよ!早くやれバカ野郎が!!大学にいけなくなってしまうだろう!!!」と詰めておきました。「友達が三角関数の積分の話をしていたけど自分は知らなくて話の輪に入れなかったから、夏休みのうちにやっておきたい」って自分で言ったのに終わらないのだもの。

でも、怒るばかりだとへそ曲げると思うので、グミを買ってあげたり、1000円あげたり、背中を掻いてあげたりしています。