こちらから塾の公式ラインに登録していただけます。
塾への連絡手段としてご利用ください。
体験授業の希望される方もこちらから連絡可能です。
※体験授業や保護者面談は基本的に指名があった場合のみ、眞田が担当します
新しいブログをつくりました。
From:眞田
うちは一斉授業ではなく、個々に教えていて、生徒の質問に対して答えるので、これはあの子には教えたけど、この子には教えてない、というのが出てきます。
自分で言うのもなんですが、私が編み出した解法は再現性が高く、難問を短時間に解けるようになっていて、かなり価値があると思うんですよね。私が編み出したといっても、偏差値が70を超える人はみんなやっていることで、けっこうみんな同じ解法を作り出しているものです。私の子供が作った解法と私が作った解法は一致してたりしますし。
だから私だけしか知らないというものでは全然ないですが、なかなか他では教わらないものだと思うので、この年末年始を利用して解法授業を作ろうと思ったのです。
レベルが高くて活用できる人がいない可能性がありますが、伝わらなかったとしてもいいです。伝えることが大事だから。数学のレベルが上がって、1カ月後ノートを見返して価値が分かるかもしれないです。
で、そのレジュメを作っていて思ったことがあるので、できる子向けに伝えたいと思います。
今からお伝えすることは、勉強は得意、頭がいい、そうセルフイメージがある子向けのものです。勉強が苦手な子に言っているものではありません。勉強が得意と思っている子には少し耳を傾けていただけると嬉しいです。
私は生徒に教えるときに、2つの観点を持っています。「わかったと思わせる」「自分で問題を解けるようにする」この2つです。
生徒の質問を聞きながら、今回はどっちよりの説明をしたほうがいいだろうかと考えています。
学力を上げるためには「自分で問題を解けるようにする」アドバイスがいいに決まっています。しかし、これは思考を一つ一つ積み上げる必要がありますので、思考力が乏しい人にはこの方針で説明されるとかなり負担を感じます。
思考力が乏しい子にこのアプローチをすると「そんなのいいからさっさと解き方を教えてよ」そういう感情が出てきます。ね、図星でしょう?
そういう感情が出ているのも私は感じますから、この子にはこの説明を受け止める度量はないか、そう思って、さくっと解法を教える方針に切り替えます。
でも、これを聞いても私がどちらの方針で教えているのかほぼ全員判別できないはずです。判断する力がないからです。
私の解説を聞いて、「この説明では点が取り切れない」そう感じたとしたら、追加で質問したらいいです。その問いに対して私がまた回答をします。まあでもその質問が出てくるくらいなら、自分で解法を構築できると思いますけどね。
今、「質問」という言葉で、思うことが出てきたのですが、、、
質問をするときはどういう答えが欲しいのか、その答えをもらうためにはどういった質問をしたらいいかを考えた方がいいです。
結局、私が一部の子にしか教えていないことがある、というのは、適切な質問を出来てるのは一部の子だけ、ということです。
「この問題がわかりません」これは質問でも何でもないです。この問いでわかることは「この子はほとんど考えられていない」「この問題はこの子にオーバースペックである」これくらいです。
小学生のほとんどは東京大学の入試問題は解けないと思いますが、小学生だって「この問題がわからないのですが、どうやって解いたらいいですか」そんな質問はできます。でもこれでは答えようがありません。
難しい問題は色々な論点が絡み合っています。だから説明してと言われても何を説明したらいいのかわからない。足し算なのか、掛け算なのか、三平方の定理なのか、加法定理なのか、チェバの定理なのか。何を説明したら問題が解けるようになるのかわかりません。
だから、まずは自分の現状を伝えます。理解できているところ、できていないところを明確にし、解説があるものならば、「ここまでわかりましたけど、この記述の意味が分かりません」との質問だったら説明しやすいです。
できるだけ具体的に。
具体化は思考力がないとできません。説明がざっくりの場合は、あまり細かいところを説明しても厳しいかもしれないなと判断して「さくっと解法」の方針になります。
それと、質問は「自分の思考レベルを相手に伝える行為である」という認識を持った方がいいです。大人でもこの認識がない人は多いですから、あなたたちが大人になったときは注意してもらったほうがいいかもしれない。
質問内容で一瞬で思考力が相手に伝わります。だから私は、特にこの人と関係を深めたい、と思った場合は、見切られないように、質問は注意深く、何度も考えた上で、します。ふと思ったことを言ってしまうと、自分の浅薄さがすぐばれてしまうので、思ったことをすぐに口にしないように気を付けています。
私はいきなり教えるようなことはしません。必ず、まず「何か質問はありますか」「何かわからないところが出てきましたか」と問いかけていると思います。この目的はさすがにみんなわかっていると思いますが、この返答の仕方で思考レベルを測っているのです。どういったアドバイスをしたらよさそうか判断しているのです。
それで、「この質問をしてくるということは、レベル低いな」とか僕は思っている。でも安心してください。それを口にしないから。ただ心の中で「レベル低いな」と思っているだけです。
そう言われてしまうと質問しづらくなっちゃうでしょ?それがいいじゃないですか。
自己内対話をしっかりして、考えて考えて、渾身の質問をお願いします。これをやっていると思考力がついてきますから。