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From:眞田
塾の生徒がこの夏休みに東京大学にいってくるようです。来るべき受験に備えての下見でしょう。東大見学のついでに東京を楽しんでこよう、なんて邪な考えは持っていないはず。東大見学がサブで東京観光がメインなわけはありません。
日本最難関大学を目指していると思うと私は嬉しくなって、東京大学用の過去問や参考書を塾に用意することにしました。せっかく用意したのだから、絶対に解いてもらおうと思います。
東大の問題は難しすぎて、見ていても解ける気がしません。でも問題を眺めていて、幸運なことに1つ気づきがありました。
ちょうど先週生徒に質問されて、うまく説明しきれなかった部分に関する問題が出題されていたのです。東大の過去問を使って説明すればすっきり理解してもらえそうです。意味がわからなくても過去問見ていてよかったです。
今回購入した参考書のうちの1冊「東大理系数学 系統と分析」この本は格別に良かったです。
「良かった」とか言っておきながら、私なんかでは問題の質を評価できるレベルにまったくないわけですよ。
でも良問を厳選してくださっている風の雰囲気はビシバシ感じております。
この本の著者の松田聡平さんの「はじめに」の言葉がとても素晴らしいものでしたので、紹介しようと思います。
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・なぜ、自分は解けなかったのか
・どうすれば、解けるようになるか
・何を、その問題を通して学べるのか
東京大学の数学入試を突破するためには、この3つの姿勢が大切です。
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これは金言中の金言です。東京大学入試に限らず、勉強の本質をずばり伝えてくださっています。昨年私はこの言葉そのものを子供に繰り返し伝えていました。
私が講義型の授業を否定している理由はこのプロセスをたどりづらいからです(物事にはメリットデメリットがあるものなので、講義型の授業を全否定するつもりはありません。実力養成段階においては向いていないのではないかというのが私の考えです)。
黒板を使って教えてもらって「へ~なるほどー。いいこと教えてもらったぜ」これでは伸びません。いいことを教えてもらってレベルアップしている気になっているだけです。
定期テストはできても、学力テストや模試になると点が取れない子は、このプロセスをたどれていないことがほとんどです。
定期テストは、教科書、ワーク、ノートの暗記ゲーみたいなところがあるので、頭を使わずに勉強しても点は取りやすいです。でもそれでは高校入試、大学入試は通用しません。
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数学の学習というと「問題を考えて、解けなかったら解答を読む。読んで納得したら終了」という形式を当然のことと考えている人も多いのではないでしょうか。
略
ただただ問題を解き、解答を理解することを繰り返すのだけでなく、対峙する全ての問題の本質に迫り、その数学的価値を身体化するつもりで、本書の「思考力をつけるための100問」に挑んでください。
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「問題を考えて、解けなかったら解答を読む。読んで納得したら終了」これは成績が伸び悩んでいた高校の時の私そのままです。パターンをマスターすれば成績は伸びると考えて、ひたすらチャートを繰り返していました。でも、全然伸びない。偏差値が60を超えたところでずっと停滞していました。
冷静に考えればそんなこと当たり前で、レベルが高い大学は典型問題なんて出題されません。方針がずれていたからどれだけ時間を費やしても伸びていきませんでした。
「東大理系数学 系統と分析」は東京大学の過去問を収録した問題集なので、問題を解くのは難しいですが、松田先生の素晴らしい言葉を目にするだけでもいろいろと気づきがあると思います。
塾においてあるので、ぜひ見てみてほしいです。