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From:眞田
この塾の生徒と同様に愛知全県模試は受けさせましたが、別の模試も受けさせていました。
「積み重ね」と同様に大事なものは「現状認識」です。現状を正しく認識できなければ、適切に判断することはできないからです。
だから、現状を認識できる模試は非常に重要です。模試は受験するのにも費用が結構かかりますので、そこが悩みですが、できるだけ受験したい。
何回も受験して、点数と偏差値はもちろんですが、どんな問題が正解できていてどんな問題を間違えているのかを見て判断していきます。
秋頃には志望校は合格するだろう、公立高校入試も三河群の高校ならばどこを受験しても大丈夫だろう、と判断できるようになりました。
公立高校入試は前年が易しめだったので、今年は難化することが予想されました(そして実際前年より難しくなりました)。子供は難しい問題を練習していましたから、難化すればするほど優位である、という考えもありました。
そこで、高校受験勉強を減らし、大学受験に向けた勉強を増やし始めました。
模試の結果から合格しそうだと判断したとしても、模試の通りの結果になるとは限らない。より合格可能性を高めるために受験勉強を続けるべきである。
こういった考えもあると思います。といいますか、ほとんどの人がそう考えて、模試がA判定だからって受験勉強を止める人はほとんどいないでしょう。
ただ、「もしも」「万が一」を考えて無制限に対策しようとするとコストが増大しすぎることはよくあることです。
わかりやすいのが保険です。
保険は「もしも」のときのことを考えて入るものです。しかし、様々な「もしも」に備えていったら、毎月の掛け金が増大して家計を圧迫していきます。
「もしも」が起こった場合は、保険があることで資産を守れるかもしれませんが、「もしも」が起こらなかった場合は、「掛け金分を貯金していたら、資産がかなり増えていたじゃん」となります。(ただし、これは結果論であり、そもそも保険は得をするために入るものではありません。)
「もしも」を考えるのは大事ですが、やはりそこに大事になってくるのは適切性なのです。リスク、コストこのバランスが適切かどうかを自ら判断していかなくてはなりません。
勉強に関して言うと、テストはどんなものでも得点率80%くらいまでは比較的上がりやすいです。でも80%から上は成長が鈍化していきます。場合によっては、努力しても努力しても、得点率がほとんど変わらないこともあるかもしれません。
高校に合格することが目的ならばひたすら高校受験勉強でいいと思います。しかし、高校の先の大学受験まで考えている場合は、時間の使い方が効率的とは言えない。
高校受験勉強を突き詰めてそれが大学受験にも通用するならいいですが、勉強したところが大学受験でも出るかと言ったらそうでもありません。
大学合格を目指すならば、大学受験に出題される問題を解けるようにしなければならない。当たり前のことですが、勉強を無駄にしないためにも大学受験用の勉強をすることにしたのです。
とは言いつつも、高校が不合格になるかもしれないという不安は常につきまといました。できるだけ高校入試にも活用できる単元を中心に勉強していきました。
つづく