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From:眞田
甥っ子は中学受験予定で、受験塾に入って毎日たくさん勉強しています。
このゴールデンウィークも塾からたくさんの宿題が課されており、やらなくてはいけません。愛知の田舎に来て遊んでいるばかりでもいけないので、宿題を持ってきていました。
「宿題があるならやろうよ」と勉強を促して、甥っ子がテキストを開いて10秒くらいで、「この子、勉強嫌いだな」と察しました。勉強に向かう姿勢ですぐにわかりました。
「勉強嫌なんでしょ。できればやりたくないと思っているでしょ。勉強よりゲームしたいんでしょ。」と言うと、「うん」と頷きました。
勉強の難しさはこういったところにあるんですよね。精神年齢が幼い子にはなかなか勉強に向かうことが難しい。なぜなら、幼い子ほど短期欲求が強く出てしまうからです。
幼い子はハンバーグがおいしいと思ったら、ハンバーグばかり食べます。野菜はおいしくないから食べません。
大人は、ハンバーグをおいしく食べますが、栄養バランスを考えて、野菜も食べます。
幼い子は注射を嫌がります。どんな理由があろうとも絶対に打ちたくありません。
大人は、注射は嫌だけど、今の病状の改善のために、将来の健康のために、打ちます。
幼い子ほど短期欲求に判断が大きく依拠しており、目の前の、好き嫌い、おいしいまずい、楽しいつまらない、こういった短期の快、不快が判断の基準となっています。「その先」を考えて判断することは難しいです。
で、勉強は野菜や注射に相当するもので、快の要素がなく、ほとんど不快です。楽しいからやる、好きだからやる、という子は勉強ができません。野球とかサッカーなどのスポーツは快の部分があるから短期欲求が強い精神年齢が幼い子でも取り組みやすいです。
勉強ができる子は、勉強量が多いです。勉強ができない子からしたら、「勉強が好きでいいなあ。勉強が好きだから、勉強に向かえるんだ。自分は勉強が嫌いだから勉強に向かえないんだよね」と思っている子がいるかもしれませんが、勉強できる子も決して勉強が好きなわけではありません。勉強をやらなくていいならやりたくないと思っています。ワクワクして勉強していません。
好きだから、楽しいから勉強しているのではなく、やるべきことだからやっているだけです。やった方が自分の将来にいいように作用すると思うからやっているだけです。快、不快の短期欲求で判断しているのではなく「その先」を考えて今の行動を判断しているのです。
歯磨きに似てるかな。「きみ、毎日歯磨きしてて、歯磨き大好きなんだね」と言われたら「いや、好きとか嫌いとか、そういうことでもないんだけど・・・」と思うでしょう。勉強をやっている子に言わせたら、歯磨きと同じ感覚です。小さい子は歯磨きを嫌がったりするし、言わなきゃやらなかったりしますね。
というわけで、勉強は楽しいものではないため、取り組むには精神的な成熟が必要なのです。中学生でさえ、この子は勉強に向かうのが難しいだろうな、と思える子がいるのだから、小学生ならなおさらです。
それでは、小学生などの精神的に成熟していない子に勉強させるためにはどうしたらよいでしょうか。
親などが隣について一緒に勉強するのです。
「勉強やりなさいよ」はほとんど意味がないと思っていいです。勉強が楽しくないから、指示を投げても、ぼーっとしたり、よそごとしたりしてしまいます。だから一緒にやるのです。
このときに、問題を間違えたからといって、何度も同じ間違いを繰り返したからといって、怒ってはいけません。ただでさえつまらなくて、不快な勉強が、もっと不快になって、勉強=嫌なもの、が強くアンカリングされてしまいます。
できるだけ褒めることを心掛けて、優しい言葉を投げかけて、辛抱強く勉強に付き合います。
・・・とは言うものの、現実的にこれを実行するのは非常に難しいですね。なぜなら、親だってやらなきゃいけないことがあるから。何もないなら、毎日1時間子供の勉強に付き合うことはできますが、やらなきゃいけないことがあります。時間がないのです。共働きだったらなおさらです。
余裕がないと、「なんで間違えるの。さっきやったでしょ!」「ぼーっとしてないでさっさとやって!」とついつい強く言ってしまいます。
と、いうことで、私は甥っ子の勉強に付き合ってあげることにしました。
数学のテキストを見ましたが、かなり難しかったですね。中学生でも解けない子が多いだろうと思える問題ばかり。これを小学生が解くのは厳しすぎます。解説見てもチンプンカンプンだと思います。
学校の授業レベルをはるかに超えていますし、これは親がうまく導いてあげないと、勉強が苦しく、ストレスになってしまうと思いました。まあ、人の子なので何でもいいんですが。よそのうちの教育方針には口出ししないのがいい。
自力で解ける問題はほとんどなかったので、全問、私が解説しながら進めていきました。
途中、ご飯に呼ばれましたが、甥っ子はご飯をさっさと食べて、すぐに机に戻りました。「おじさんも、たらたらご飯食べてないでさっさと戻って来てね」ということだと思ったので、私もすぐに戻りました。あんなにやる気なかったのに。
「家で勉強するより、こっちで勉強した方が全然いい」だそうです。
そりゃ、なんたって、おじさんは【自称】日本一の塾講師だからなあ。いいに決まっているさ。