5カ月で第一志望の国立大学に合格

センターを5か月後に控えた8月。

 

高校3年生が、

 

勉強が伸び悩んでいる、このままではダメな気がするので何とかしてほしい

と私を訪ねてきてくれました。

 

 

私がまずやることは、勉強方法の精査。

 

とくにその子は努力する子であったし、難関の時習館高校に通っていたので、まず勉強方法が悪いのだろう、そう予測をたて一つ一つを確認していきました。

 

そうしたところ、やっぱり勉強方法が悪いことが判明しました。

 

このままではいくら勉強時間を増やしたところで、大きな改善は見込めないことがわかりました。

 

そこで今している勉強がだめな理由、そして改善案を提案していったところ、その子の目から涙があふれてきました。

 

私は、その子の勉強方法を結果として全否定することになったので、それが傷つけてしまったのかと思い、謝ったところ、

 

「違うんです。先生。今話を聞いて、先生の言っていることが正しいとはっきりわかりました。先生の勉強方法でがんばりたいです。でも、こんな時期まで、なんで私は気づかずに無駄なことをしてきたのだろう、そう思うと自分に怒れてきて・・・。今からでも間に合いますか?合格できますか?」

 

 

そう返ってきました。

 

私は、

簡単なことではないけど、努力次第で道は拓けるよ。悔しさをこれからの勉強にぶつけてください。

そういいました。

 

 

その後、彼女は、平日5、6時間勉強。休みは10時間以上の勉強を続けていきました。

 

私は勉強日記を課していましたので、毎週それをチェックし、勉強の進捗具合、精神状態、モチベーションを確認していましたが、常に高いレベルで勉強に臨めていました。

 

こういうところをみると、今は学力は高くないかもしれないけど、高校受験で時習館高校に合格しただけのことはあるな、そう思いました。

 

結局そのまま彼女は勉強を続け、ほとんど私がお手伝いすることなく、一人で第一志望校に合格していきました。

 

合格し、先生のおかげです、と感謝してくれましたが、こちらとしては、いや~あなたが頑張った結果だよ、という思いだけですが、毎年の生徒の合格報告の際の笑顔な何ものにも代えがたいものです。