教えてもらうメリット・デメリット


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From:眞田

 

教えてもらうメリット・デメリットについて考えてみます。

 

教えてもらう一番のメリットは時間短縮になることです。

その道を経験した人から、どう練習したらいいのか、どうしたら成功できるのか、こういったことを教えてもらうことができたら、自ら確認や検証をする手間や時間が省けますし、効果の低い練習で時間を無駄にすることを防げます(自分で実際やってみて、「この練習をしてもたいして成果につながらないなあ」と実感することは大切なことでもあります)

 

経験者から、こっちに近道があるよ、こっちに進むと危険だよ、と教えてもらったうえでゴールを目指した方が、早く安全に到達できる可能性が上がります。

 

生態系の頂点に君臨する人間様が、なぜこんな絶対的地位、権力を築かれたかというと、知能が高く、知識を伝承できたことが大きいと考えます。

ピタゴラス先生が三平方の定理を発見してくださったおかげで、後世の人間はその知識のパワーを享受できます。そして後世の人間が先達の知識をもとに、地球上で通用する法則を発見し、さらに人間が繁栄していきました。

 

知識が世代ごとに断絶していたら、決してこんな繁栄はできませんでした。

 

 

私は息子によく言っています。「勉強のやり方をお父さんから教えてもらえていいなあ。お父さんも勉強の攻略法を教えてくれるお父さんが欲しかったよ」と。

 

勉強している様子を見ていて、心の底から羨ましく思います。

私は特に大学受験で勉強方法についてはめちゃくちゃ苦労して悩んだから。絶対的な不可能感があって、どうしようもないんじゃないか、と何度も自分の才能に絶望しました。

 

いや、でもやるしかない、自分はお金がないから国立大学に進学するしかないんだ。できるだけレベルの高い国立大学にいきたい。

でもやっぱり無理だ。二次試験問題が難しすぎる。東京大学の問題なんてどうやったら解けるようになるのだ・・・やりようがないかないか。どれだけ勉強しても無理だ。

 

この繰り返しでした。

 

あるとき運がよく「答えらしきもの」に出会って、真っ暗な絶望にかすかな光が見え、それが次第に拡大して私は闇の世界から光の世界に出られたのですが、この時高校2年生の夏か秋くらい。もう大昔のことなので詳しくは忘れました。

そこからは周りが驚くくらい偏差値を上げられましたが、時間が足りませんでした。もっと早くそのやり方に気づいて、その方法に基づいてやり込みたかったです。

 

勉強方法に悩んでいたときはいろいろ実験して検証していました。今の私が当時の私に教えることができたとしたら、その検証時間を省くことができたのです。

(とはいいつつも、この検証して、藻掻いていた時期が実は重要だったのかもしれない・・・)

 

教わることで時間短縮、成功方法を知ることができる、というのは大きなメリットです。

 

 

一方、教えてもらうデメリットは、教えてもらったことが答えであるとガチっと頭に入り込んで固定化される恐れがあることです。

 

 

これを一番感じるのが投資の分野です。

多くの人はお金が好きで、欲にまみれているので、投資で一攫千金!なんて夢を見ます。

鼻息荒く投資の世界に入ろうとして、まず何をするかといったら、本屋さんにいって「お勉強」しようとするのです。

 

その本に書いてある内容が有益であるならいいのですが、実際はほとんど使い物にならない。ここが受験勉強と大きく違う点です。

受験勉強用の参考書は使えます。でも投資用の本は・・・。

 

そもそも投資は答えがない世界(とはいいつつ、勝てる投資家は答えを見出しています。だから勝てるのである)。受験勉強は明確に答えがある。

偏差値の高い大学に行った人は自信満々に受験勉強と同じように勉強しますが、これが落とし穴です。本当かどうかわからないのに「ダブルトップが現れたら下落する傾向がある」とか書いてあったりする。

 

そう書いてあると本当にその法則が成立しているかのように刷り込まれてしまうのです。

かく言う私も本でのお勉強から入ったので、こういった一般的な知識は刷り込まれてしまいました。今でもついそういう視点で相場を見てしまいます。もう知らなかった頃には戻れません。

 

 

これは教育の怖いところです。間違っている教えだとしても妄信してしまう可能性があります。

 

私は教育者と呼ばれる立場ではあるので(それに値する人間性は備えておりませんが)、私の考えが純粋な子供たちに入り込まないように、とは思っています。

何も言わない、当たり障りのないことしか言わないのはつまらないし、意味がないので、自分なりの意見は言おうとは思っていますが、自分が間違っている可能性もあります。

自分の子ならまだしも、よそ様のお子さんであるので、気を遣います。「今の話は正しいかどうか、お父さん、お母さんに確認してね」「お父さん、お母さんの言うことを優先してね」と私がよく言うのも、そういうことです。

 

 

どうでもいいことですが、また円安が進んでいて介入がありそうです。鈴木財務大臣の為替介入を匂わせる発言が増えていますし。個人的には昨年高値まで待たず、1ドル=146円の手前で介入くるんじゃないかと思って待っています。