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From:眞田
「熔ける」
に引き続いて、タイトルに惹かれて購入した本です。
「数値化の鬼」
私は「数字で把握しろ」とこのブログで8000万回くらい言っています。
「数値計測は面倒だけど優位性があります。みんなやっていないから。」
少し過去記事を遡ってみただけで、簡単に数値化に関する記事を見つけられました。たぶん探したらもっと出てくると思います。
著者の安藤さんは「すべて数字で管理しろ」と主張されています。なぜならそれが客観的だから。客観的な判断基準があれば、誰が判断しても同じ判断になります。
評価者が異なったら評価が異なるような基準は採用すべきではないと私も思います。基準は一定でなくてはならない。
頑張っているとか会社のために尽くしているとかそういったものでさえも客観的に判断できる基準を作る。ひたむきさとか好き嫌いなどの主観によって評価する余地をなくすことはとても大切だと考えています。
7、8年前に私が書いた記事です。
ここで「私だったら通知表はテストの点数のみで決める」と冗談めかして簡単に書きましたが、これは本音です。通知表はテストの点数で決めるのが一番いいと考えています(テストになじむ科目に限る)。それならばみんな納得するし、「なんでうちの子が3なんだ」とクレームを入れる余地が一切なくなります。授業中の態度や提出物は評価の対象としない。
「Aさんの売上1000万円。Bさんの売上800万円。ただしBさんは無遅刻無欠席で、これはかなり評価すべきポイントです。よって、今月の売上ナンバーワンはBさんです」
となったらおかしいでしょう。
無遅刻無欠席はとても素晴らしいですし、評価の対象とした方がいいと思いますが、それは売上成績とは別に評価すべきです。売上ナンバー1を決める場合はあくまでも売上のみで決めなければおかしくなります。
授業中の態度や提出物を出しているかどうかは大切な指標ですし、企業にとってはやるべきことをきっちりやる人が欲しいと思うのでそれは評価の対象としてもいいと思いますが、国語や数学に含めるのではなく、「真面目さ」「従順さ」などの別の評価項目を作ってそこで5段階評価をしたらいいと思います。国語の点数が90点の人が4で85点の人が5になりうるのはどうなんだろうと思います。
あと学校の先生は忙しすぎると言われていますが、テストの点数のみで評価するとなったら、提出物をチェックする必要はなくなりますし、それだけでもだいぶラクになると思いますけどね。「チェックを入れる」これだけでもだいぶ負担が増えます。これは私もやっていることだからわかる。
私は理解できているかどうかを確認するためにチェックを入れていますが、提出物のチェックはいらないんじゃないかしら。それなら「テストはワークから30点分出すね」と伝えて、その部分ができているかどうかで宿題をやっているいないを判断したらいいと思います。
どうせ宿題を出すっていっても大半の子が答えを写しているだけだから、そんなもののチェックに時間を使うなんてもったいないです(宿題チェックって結構時間かかるんですよね・・・)仮に僕が学校の先生だったとして、この提出物チェックが強制されたとしたら、こんな無駄なことに時間を使って・・・とストレスマックスで胃潰瘍になりそうです。
「数値化の鬼」からなぜか内申点の話になってしまっていました 笑
本書の中で安藤さんは「すべて数値化できるものではない」と確かおっしゃっていたと思いますが、これは少し遠慮したのかなと思いました。こんな本を出したら「数値化が全てではない」「人間らしさが失われる」といった批判がきそうです。
そういう人たちがいるのは仕方ありません。話し合えば分かり合えるということでもない。そもそも「宗教が違う」のです。そういう人たちは自分の信じる評価方法で判断していけばいいのであって、人それぞれ自分の信じる道を歩めばいいのです。
私は、もちろん、安藤派です。