本音と建前


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From:眞田

 

子供の頃の私は、学校、テレビ、新聞、本などが情報源でした。

自分が触れてきた情報が正しいと思い込んで、自分は正しい考え方ができていると思い込んで生きてきたわけですが、経験を重ねていくにつれて違和感を感じてきました。

 

「あれ?〇〇って教わってきたのに、でも現実はそうではない」

「むしろ、教わってきたことと逆ではないか」

 

などなど、そう思うことがたくさん出てきたのです。

 

「なるほど。大人の世界は本音と建前があるのだな。基本的に子供の頃に教わることはきれいごとの建前ばかりなのか。」

「建前である以上、それを採用するわけにはいかない。現実に即している本音部分は何なのか。それは教わることは難しいから自分で見つけていこう」

と思いました。

 

私は結構ショックというか愕然としたのですよ。現実にあまり機能していない面を教えられていると。

私は、こうあるべき、これが理想だ、と理想の実現を目指すことよりも、とりあえず現実がどうなっているのか、それを知りたかった。その上で自分はどうするのかを選択したかった。自分が差別されたり不利な立場であったとしても構わない(もちろん、それが解消されるのが理想ではあるが)。それならそれが現実だとして、対処を考えるから。そういった問題点を綺麗ごとで隠されるのが嫌でした。隠されたら、対処を考えることもできません。

 

例えば、人種差別はだめというけど、実際はあるわけですよ(そもそも差別はいろいろな面である。「いじめはいけない」と偉そうに言っている大人の世界にもいじめはある。学校の先生の間でも、いじめはある。いじめがなくなるのが理想だけど、いじめは絶対になくならないです)。

私は日本人であり、アジア人です。正直なところ、白人女性にはアジア人は人気はないのです。格下であるとみなされる傾向があります。アジア人の私としては悲しいけど、悔しいけど、それならそれで仕方ない。白人女性と付き合うことを諦めるか、より魅力を高めてアプローチするかを考えるだけです。どちらにせよ、自分には不利な勝負であることを認識したうえで行動を決めます。

 

でね、ちょっとこんな記事を見つけたので、みなさんにも見て考えて頂きたいです。

【“高学歴” “高収入”なら1年で永住権 優秀な外国人材獲得に躍起 政府が新制度を発表】

 

私はこれを見て「政府は“高学歴”“高収入”の人材は有益であり、“低学歴”“低収入”の人材は有益とみていないのだなあ。そんなことわかっていたけど」と思いました。

松野官房長官に「低学歴、低年収の人は価値がないのですか?」と尋ねたとしたら「そんなことは決してありません。価値のない人は存在しません」と絶対に否定します。

みんな価値があるならば、こんな優遇策の条件付けをしなくていいはずでしょう。本音の部分は、有益な人間と無益な人間がいる、です。

 

口では思っていないことでも何でも言えるので、発言内容は相手の気持ちを表すものと思っていない方がいいです。女の子に「怒ってる?」と聞いて「怒ってないよ」と言われたら、「怒っていないのか。それならよかった」とするのはだめなのですよね。面倒ですがそんなものです。

じゃあ、何を見るのがいいのかというと、行動です。発言内容よりも、行動の方が本心を表していることが多いです。どういったことをしているのか、こっちの方が本心に近い。

 

 

それで、政府だけじゃなく、世間一般的にはどうなのか、自分で見ていきましょう。どんな対応をしているのかそこを見ていくのですよ。学歴や収入で有利な扱いされているかな、不利な扱いされているかな、と自分で確認していきましょう。

「勉強やお金がすべてではない」これはそんなに考えなくても正しいことはわかります。「勉強ができなくても、お金がなくても幸せになれる」これも正しいと思います。

 

でも、

 

この「でも」が大事。

実際のところどうなの?有利不利はないの?現実面での運用はどうなの?そこを自分で検討するのです。そのうえで、「自分の人生には、勉強で頑張ることは有益ではない」と判断するならば、それはいいのです。

 

この記事を見て他にも思うことがありまして(まだまだ主張は続きます 笑)、この報道ってSNSやニュースなどで現時点では炎上していないですよね。

でも、これだったらどうでしょうか。

 

【“高学歴” “高収入”なら特別優遇 優秀な日本人の活躍を後押し 政府が新制度を発表】

 

これだったら、大炎上していたと思います。

 

「金持ちに優しく、庶民に厳しい」

「庶民に人権はないのか」

「選民思想だ」

「上級国民を優遇し、一般庶民を切り捨て」

「格差社会を後押しだ」

「不平等社会だ。等しく扱うべし」

 

などなどのたくさん批判がでるはずです。

でも、批判は出ていない(出ているのかもしれませんが、国民のほとんどが知ることになるような炎上はしていません)。

 

何でかって言ったら、外国人のことで日本人の自分に関係ないからです。だから感情が刺激されない。

 

「平等」「自由」「人権」といった高尚な価値を前面に出して批判する場合でも、感情の発露となった部分は自分が不利な扱いされている、ずるい、妬み嫉み、そういったものに起因していることが多いです。

批判している本人は心の底から「人権問題だ」と思っているのですよ。「人に上下の区別をつけていいのか」「人間の尊厳がうんたらかんたら」などと主張したりして、そして本当にそう思っているのです。

でも批判したい気持ちが出てきた原因部分は、もっと人間的なことであったりします。本人はそれに気づいてないけどね。

 

だって、本当に心から、平等が大事、差別的扱いはだめ、と考えているならば今回のことだって反応するでしょう。しないということは、そーゆーことです。

これも行動を見たら、わかることですね。

 

マスメディアの報道だけでなく、私を含め周りの大人が発言する内容も、「本音はどこにあるかな?」と探るようにしましょう。そうすると見え方が変わってきます。参考にする部分は、繰り返しますが、「行動」です。行動の方が本心が表れます。