時間をかけて解法構築


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From:眞田

 

先日、生徒がじっくりと時間をかけて数学に向き合っていました。

 

私が物理の解法を教えたのですが、そのときに教えた解法と同じようなものが数学でもできたら短時間でミスなく解けるのではないか、と考えたようで、頑張って自分なりの解法を作ろうとしていました。

 

ちらっとノートを見て、その子がやろうとしていることがわかりました。それは参考書に載っているものではないので、とても価値のあるものができるぞ、完成したら私も参考にさせてもらって、他の生徒にも横展開させてもらおうと思っていました。

 

しばらくしてから、再度ノートを見て、頑張ってくれているけど、これでは使い物にならないな、と思いました。でもそのことは伝えず「何かお手伝いできることがあったら言ってくださいね」とだけ伝えて任せました。

 

またしばらくして、その子の手が止まりました。「先生、これだめです。使えないです。このまま続けても無駄な気がします」

 

 

無駄な時間を過ごした、これなら予習を進めていけばよかったと後悔していましたが、私は、考えて、行動して、気づいて、この一連の流れが大変素晴らしいと思います。

 

多くの子は問題を解くだけです。問題を解いて、解説を見て「へ~なるほど」で終わります。なるほど、はいいけど何がなるほどなの?なるほどの部分を言語化してよ、と思いますが、基本的に私はこのつっこみはしません。生徒に負荷がかかることが分かっているからです。

だから、「この問題はわかりました」と言われたら基本的にはそれで終わりです。

 

問題を解くことは大事だし、解説を読んで理解することは大事です。でもそれ以上に大事なことは、個別具体的な事象から重要ポイントを抽出して、抽象化して、再現性を実現することです。

 

これをするからこそ突き抜けられるのですが、なかなかできることではありません。

 

問題の解説でも紙面の都合があるから書くことは制限されてしまいます。

その制限のある解説を読んで、インスタント理解に満足せずに、じっくり時間を掛けて、手間暇かけて、自分独自の解法を作ろうとしたことは本当に素晴らしく、このマインドはまさに値万両です。

 

たぶんね、ご家庭でインスタントラーメンなどのインスタント食品を食べさせていないのだと思います。だからこういった考え方ができるのでしょう。