合格率


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From:眞田

 

車を運転していると、自然と学習塾に目がいきます。

受験が終わったところですから、各学習塾には合格実績が掲載されています。

 

〇〇高校 合格者〇名!

合格率 〇%!

 

と実績をアピールしています。

 

 

そんな塾の実績を見ていて、これはディスブランディングになりはしないだろうか、と思えるのが「合格率95%」と90%以上の数値を掲載している塾です。

これって普通の人が見たら「すごい」と思うのかな。でも思考力のある親が見たら、数字の裏にあるものを読み取るのではないだろうか。

 

岡崎高校や時習館高校などの地域トップ校を生徒がたくさん受験するような塾では合格率90%を超えるのは相当に難しいです。10名中9名が合格するってことでしょう?それは無理だと思います。そこまでレベルの高くない高校を塾生の大半が受験する場合は、90%を超えるのは比較的簡単です。100%だってありえます。

「いや、うちは難関校を受験する生徒が多いですが、毎年合格率90%を超えています」という塾があるのなら、そこに入っておけばいいですね。そんな塾を見つけられたら勝ち確といっても過言ではない。

でもやっぱり公立高校は内申点と当日点で合否が決まるわけだから、内申点が低めの子はどうしても不合格になる可能性が高いと思います。合格率が異常に高い塾は、塾の力で塾生を劇的に伸ばし、ほぼ全員を志望校に合格させているというよりは、比較的競争が緩めな高校を受験する生徒が大半という事実を示すことになる気がします。

 

うちは合格率100%の年も過去にありましたが、今は比較的難関校を受験する子がそこそこいるので、90%は基本的には超えません。あと塾の立ち位置的なこともあり・・・ちょっとこれは言えないですが、これも思考力のある方なら、たぶん分かってしまうことだと思います。

 

うち以上に合格率が低いのが佐鳴でしょう。データは公開していないですが、合格率は70%台だと思います。

 

今は佐鳴は合格者数をアピールしていますが、合格率をアピールしていたときもありました。でもそのときでも「※内申41以上」といった内申点の縛りがありました。高校入試は内申点が絡んでいるので、内申点の縛りを加えないと魅力的な数値が出ないのです。

今後、佐鳴は合格率をアピールすることはまずありません。理由はわかりますでしょうか。考えてみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

答えは、入試制度が変わって難関校は入試当日点の比重が高まったからです。

これにより、いわゆる「内申美人」と呼ばれるような内申点は高いが、実力はそれほどない、という子は不合格になる可能性が高まりました。また内申35あれば十分に豊橋東、時習館を狙えるようになりましたが、とはいっても内申35の子は不合格になる確率が高いです。

よって、内申点の縛りを加えたところで高い合格率は出せなくなったから、合格率アピールはしないと考えられます。合格率よりも、合格可能性のある内申点が広がったことから、アピールするのは合格者数です。

 

内申点が30台の子も逆転合格の可能性が高まったので、「内申35あれば時習館には合格するよ」といってバンバン受験を後押しする。合格者数の数値を伸ばしたいなら、とりあえず受験してもらわないといけないです。KPIに設定するのは合格者数だから、合格率はどうでもいいです。どうでもいいわけはないと思いますが、重視はしないでしょう。佐鳴としては「時習館の合格者数の2/3が佐鳴生」これを目指していくはずです。

 

 

あと、名古屋の方の塾では、難関校の名前が列挙してあって、「上記の高校の合格率92%」と張り出している塾がありました。

このアピールの仕方だけでも、どういった塾なのかいろいろと推察できることがあると思います。ぜひ考えてみてください。