ワークライフバランス

From : 眞田

ある人が「家にパソコンを持ち込まないようにしている。パソコンがあったら仕事してしまうから」と言っていました。

私はそれを聞いていて、「別に家でも仕事したっていいのになあ」と心の中で思ったのでした。

ワークライフバランスという言葉があります。これは仕事もプライベートも充実させていこうというのが本来の考え方ですが、仕事はほどほどにしてプライベートを大切にしようという意味で使われていることが多いです。

生徒にはこのワークライフバランスという言葉が大人の世界で流通していることについて、ちょっと考えてもらいたいんですよ。

私は違和感があります。大人がワークライフバランスで、仕事はほどほどにしてプライベートを充実させることがあるべき姿とするならば、子供も朝から晩まで学校で頭と身体を鍛えているのだから、帰宅後はプライベートを楽しむのでいいのではないでしょうか。

でもそうはなっていません。

子供は帰宅後も勉強することが当然のこととされていて、好きなことに時間を使っていたら怒られます。中学3年生なんかは「受験生だし、平日は3,4時間勉強した方がいいですね~」なんて学校の先生に言われたりして。自由に使える時間なんかほとんどありません。

大人は子供の見本とならなければならないのなら、方針が一致してなければならないです。そうしないと大人の言うことを聞こうとは思わないです。

私は、子供は勉強(勉強じゃなくても運動でもいいです。他の特技でもいいです)をたくさんやるべきだし、大人は子供以上に仕事を頑張るべきだと考えています。理由を一言でいうと、望もうと望むまいと私たちは常に競争にさらされているからです。

学校から帰ってきてからはリラックスタイムと決めて、いつもテレビばかり見て過ごしていて、それでいいのだろうか。よい未来が拓いていく気がするだろうか。私なら不安が襲ってきます。仕事は生活に直結して、学校の勉強以上に大切なので、もっと頑張らないといけないと思います。

私が将来のみんなにおすすめしたいのは、1日14時間労働、1か月30日間ですね。1か月31日ある月は1日休んでいいかな(笑)。歳を重ねてからは苦しいですが、若いときならこれくらい働けるかでしょう。このペースだと1か月に420時間働けます。こんなペースで仕事をしたら、周りとは比べ物にならないくらい仕事ができるようになります。

給料はすぐには変わらないと思いますが、お金以外の無形の財産、経験、スキル、人脈、信頼がたくさん獲得できます。それにがむしゃらに働く人は少ないから、こんな働き方をしていたら、上の人に引き上げてもらえる可能性がぐんと高まります。

もちろん、身体や心を壊してしまっては、それは本末転倒なので、「可能な人は」という限定はつきますが、試してみてください。

働き方に答えはないのですが、今はブラックとか社畜とかそういった言葉をよく聞きますし、「プライベートを大切にしたい」と考える若い子が多いように感じているので、あえてその反対のことを書いてみました。だからこそ逆張りして働きまくる戦略が有効だと私は考えています。

そりゃあまり働かなくて、たくさんお金がもらえたらそれがいいんでしょうけど、どうでしょうかね。この塾の生徒は10年もしたらほとんどの子が働いていると思うので、今のうちから働くことについて考えてみてください。