それでも地球は回っている

From:眞田

私が日々、勉強したり考えたりするうえで一番大事にしていることは、

現実は、どうなのか

実際は、どうなのか

再現性は、あるのか

です。

自分に高い知能がないことはわかっているので、歴史上の偉大な科学者が発見、発明してきたような、人類に大きなインパクトを与える強い再現性のある法則を見つけたいなどとは全く思っていませんが、「こちらの方が期待値が高そうだ」と自分なりに納得して結論を出せることを、死ぬまで増やしていきたいと考えています。

私は頻繁に「現実は、どうなのか」と心の中で繰り返していますが、この言葉を思い浮かべるときには、同時に、ガリレオガリレイ先生のことを思い浮かべます。

ガリレオ先生は、大学の教授が言っていることでも、アリストテレスが言っていることでも、立派な人が言っているからとその主張を受け入れることはしませんでした。

本当にそうなのだろうか?と自分で実験して判断していました。

天体についても、自分で観察して、天動説ではなく、コペルニクスの主張する地動説が正しいのではないか、と主張しました。

しかし、天動説の方がキリスト教の教えに当てはまるので、ガリレオ先生は宗教裁判にかけられ命の危険にさらされます。命を取られてはいけないと、地動説の主張を裁判の場では引っ込めたそうですが、「法王であったとしても、宇宙の真理を曲げられない。地球は動いているのだ」と自分の考えを変えることはしませんでした。

「それでも地球は回っている!」というのは有名な言葉ですが、真理を探求したガリレオ先生の言葉は本当にかっこいいです。

ガリレオ先生は処刑を免れましたが、おそらく、当時は神の名のもとに、真実を見ることができる優秀な学者たちが処刑されたのでしょう。可哀そうに。人類の大損害である。

ちなみに、私がガリレオ先生についてはこの本で勉強しました。

読みやすくておすすめ。素晴らしい本なので何度も繰り返し読んでいます。小さい字でびっしり書かれた本は私は読めません。

この本を監修した竹内先生の【監修のことば】もとてもいいので紹介します。

「自分で実験し、確かめずにはいられなかったガリレオは、誰もが正しいと信じ切っていた事柄の間違えさえも、次々に発見しました。このため、「地動説」を主張したときには、古い考えを持っていた当時の権力者から、厳しく責められました。

ガリレオの生涯と業績に親しむなかで、皆さんに、真実を自分の目で確かめることの大切さを、ぜひ理解していただきたいと思います」

竹内先生の監修本がなければ、私はガリレオ先生の凄さを知ることはありませんでした。竹内先生はもうすでにお亡くなりになられていますが、素晴らしい本を作ってくださって、感謝しています。