東海高校・中学校 記念祭


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From:眞田

愛知の名門私立の東海高校の記念祭に行ってきました。

 

東海高校に限らず、超進学校の文化祭は大人気でたくさんの方が訪れます。その理由は、おもしろいからです。

頭のいい人たちが企画するお祭りはとてもおもしろいのです。

 

 

少女漫画を見ると、99.26%の確率でストーリーの中に文化祭があり、さらに99.98%の確率で、その文化祭の出し物では、主人公の女の子が思いを寄せる男の子が女装してカフェ店員をすることになり、その女装した姿を主人公が見て「え!?めっちゃかわいいんだけど」みたいな流れになります。

東海高校は男子校ですが、少女漫画のように、女装をしている子たちがいました。確かに女子高生のように可愛くメイクされており、その子たちと写真を撮るために人が群がっていました。だいたい首都圏の超進学男子校はこんな感じです。

 

私はその様子を見て、この夏、慶應高校が甲子園で優勝して「勝ち組遺伝子」という言葉が話題になりましたが、その「勝ち組遺伝子」という言葉が思い出されました。

その子たちは女装をしているくらいだから、スクールカースト上位であり、陽キャである可能性が高いです。頭が良くて、陽キャで、将来有望で(特に東海高校は医者の卵ばかり)、女性の扱いに慣れており、たくさんの候補から自由に子孫を繁殖する相手を選べるハイスペック男子たち。まさに生物としての戦闘力が最強クラスです。

 

おお、主よ!あなたの創造したかった世界はこんなにも不条理に満ちたものだったのでしょうか!と叫びたいくらいです。

 

アイドルのような女装男子にはたくさん人が群がっていたので、一緒に写真を撮ってもらうことは諦め、「数学研究同好会」の記念祭問題を解くことにしました。

小学生向け、中学生向け、高校生向けと問題が用意されていました。

私も息子も東海高校の入試問題はそこそこ解けるので自信満々でいましたが、、、私は高校生向け問題は1問も解ける問題がありませんでした。中学生、小学生向け問題も分からない問題がたくさんありました。息子は時間が掛かりながらも頑張って解いていましたね。現役だけあります。

 

同好会の方にある問題の解法を教えてもらったのですが、胸がざわっとしました。その解法はまったく私の想定になく、「生まれつきの知能の問題か・・・」と思ったのです。こんな感情が出てきたのは、大学に合格するのは無理だと自分の才能に絶望した高校以来です。

「先生、解法を教えてもらったら、それ自体は理解できます。でも、これはどうやって想起したらいいんですか。こんな後出しな感じで教わってもやりようがないですよ。試験会場で自ら解法を思いつかなければいけないのだから」と同好会の方に言いました。

同好会の方はしばし沈黙し、そこから戸惑いながらも説明をしてくださり、すぐに私は「いや、何を言っているんだ俺は。こんなの先生に頼らず自分で構築すればいいじゃないか」とその場で理論を組み立てることにし、解法を自分のものにしました。

 

私は積極的に問題に取り組み、同好会の方々にたくさん教えてもらいました。息子からは「お父さん、うるさい。恥ずかしいから静かにして」と言われましたが、でも生徒として贔屓されるには積極的な姿勢をみせなければいけない、と思ったのです。

ただでさえ、年上で、老けて、臭くて、くたびれた、汚いおっさんなんか相手にしたくないのですよ。どんな感じで関わればいいのかわからないし、プライドを傷つけてはいけないし、と気遣いで疲れるのです。

でも私は東海生と関わりたかった。東海生の数学力がどれくらいのレベルなのか知りたかったし、優れた能力の方から教わることで自分の能力も上げたかった。そのためには積極的に、真剣に数学に取り組んで、「お、このおっさん、さえなくて今後の人生は下り坂だろうけど、やる気があっていいじゃないか」と思われる必要があったのです。

 

だから謙虚に教わり、言葉遣いは丁寧にして、センスのある質問をして、教えがいのあるヤツになろうと頑張りました。同好会の方々は私の机の周りに集まり、たくさん教えてくれました。即答できないものについても調べたり、考えたりしてくださいました(そもそも、難問はちょちょっとヒントを出す、みたいなことができません。レベルの高い問題は気軽に教えられるものではないのです。ほんの少しを教えるにも時間が掛かる。それに問題が難しすぎて先生もその場で解けなかったりする 笑)。

 

頭のいい子の説明はわかりやすいですし、教わっていてとても楽しかったです。

 

隣に座る息子と「この問題さあ、難しすぎない?何の問題だろうね」「うん、難しい。これは明らかに入試問題とは性質が違う。数学オリンピックのような問題も多い」と会話していて、同好会の方に「この問題ってどこから引っ張ってきたのですか?」と尋ねたら、「僕らが作りました」とのこと。ああ、道理で難しいわけだ。数学好きな人が自分の頭の良さを誇示するために作った問題ぽい感じだったので 笑。難しい数学理論が存分に取り入れられていました。

高校生向けの問題なんか全然入試問題でも見たことない。大学レベルの問題も入っているだろうと思いました。

 

みんなは気軽にちょっと問題を解いている感じでしたが、私たちはガチで勉強しました。1時間以上滞在して数学の勉強して大満足です 笑。このレベルの人に家庭教師を頼もうと思ったら、かなりの高い時給を払わなくてはならないので、私も息子もたくさん「無料で」教えていただこうと貧乏人根性丸出しでした。

 

来場者数が1万を軽々超えるような大規模で人気な文化祭を体験して、息子は「こんな活気のある文化祭ができるなんていいなあ。やっぱり東海高校行きたいなあ」と刺激になっていたようです。現時点で東海高校に合格する力はないので、勉強してほしいです。足りているのは数学だけ。それ以外は足りていないので、残念ですが、不合格です。1ミリも期待できないレベルで不合格です。受験は事前にだいたい結果がわかるので、そこはいいところです。